エンジニアとして内田直之(ドライ&ヘビー)が参加。最小限だが力強いトラックに乗せて、こだまのトランペットは、傷ついた心をいたわるかのような優しい響きを奏でる。ミュート・ビート時代の名曲のセルフ・カバー<11>から、クレジットのない<13><14>までの切なくも穏やかな流れが本作のハイライトだろう。現実に対峙する、アーティストとしての真摯な態度が伝わわってくる。(山田次郎)