英語の文法というと、
まるで地理か現代社会か家庭科のテスト勉強をさせられているようで
お互いに何の繋がりもない知識をただひたすら覚えさせられるだけ。
そうしてあっというまに放り出してしまう、というのが僕の今までのパターンでした。

ところが本書は違います。
物語のように読みやすく、文法が互いに有機的に結びついており、
筆者の、できるだけ暗記ではなく理解させたい、という意図が伝わってきます。

何事でもそうですが、核となる部分に理解があれば、
そこから暗記→演習へと繋げるのは容易です。
その意味で本書は英文法の入門書として適している、と思います。

ただし扱っている事項の中には、基礎をこえるレベルのものが含まれている一方で、
あくまで文法を大雑把に捉えることを目的としているためか、
基礎レベルであっても抜けている部分もあります。
そこだけは注意が必要でしょう。

入門編とありますが大体の範囲は網羅しているのではないでしょうか。
例題→まとめ→練習問題といった一定のリズムで進んでいきます。
練習問題の解説がとても丁寧なので学習しやすいです。中でも関係詞の解説は目を見張るものがあります。

文法、語法と2部構成ですが語法は少し足りないかなと感じました。
イディオムや会話表現などは別ので補うと良いと思います。

総じて使いやすいのでもう一度見直したい所、基礎固めなどにオススメです。

中学から高校初めにかけて、文法の基礎を固めたい人には最適の参考書だと思う。同レベルの文法書を幾つか購入したが、これは最高に分かりやすかった。教える側にとっても、教えるツボを提示してもらっているみたいなものだから使えるはず。だから、どのレベルの人にも適していると言えるかもしれない。
幾つか長所を挙げてみると、
○従来の文法書と比べて、説明文がで「ですます」調であるにもかかわらず、短い文章で、ポイントを押さえて記述されている。
○最低限覚えるべきところは、まとめて箇条書きされていたり表にまとめられえている。
○厚めの文法書にありがちな例外事項は思い切って捨てて、割り切った説明となっている。（実体は同じだ、とif=unlessだと言い切っている等）
しいて難点を挙げれば、印刷されている文字の色が黒と薄い緑・・・蛍光ペン的に使用されている緑色と同じような色で重要な点を項目立てで使っているので印象が弱いかも。しかしそんなことはメリットが完全に帳消しにしてくれる。こんな参考書で学べる今の学生がうらやましい。

この人の本はどれもいい!ハズレがない!今まで山のように参考書を買った!たしかにそれらをやりこめば凄いいいのかもしれないが、なによりもつまらない!やりこむほどの意欲がない!なまけものといったらそれでおしまいだが、勉強とは楽しいもののはずである!楽しく工夫することが絶対必要である!従来通りの勉強だけでは勉強嫌いが増えるだけだ!この人の本は全部買ったがどれも面白いしやりやすい!なおかつ核というものに迫っている!この人は僕は英語の最高の講師だと思う!とても素晴らしい!

この本の印象をひと言でいうと、上のようになると思う。
扱っている問題自体は十分、大学入試レベル（それもなかなかいい問題を選んでいる）。
しかし解説する口調が柔らかくシンプルなので、雰囲気は分かりやすく取っつきやすい。
もともと英語の学習は、不必要もしくは不用意な文法用語を織り交ぜることにより、
かえってわかりにくくさせているという側面があると思う。
この本のように、本来のポイントとなる部分をストレートに
かつシンプルに語ってもらった方がずっと分かりやすい。

テキスト構成は『第１部　文法』と『第２部　語法』に分けられている。
理解した後、問題を解くことでこそ演習できる文法部分は、
四択を中心とした選択問題で構成されている。
一方、まずはしっかり覚えるべき語法系の問題は、四択系に画一化せずに
できるだけ覚えやすいような形式で、との配慮が感じられる。
『第２部　語法』に含まれる「前置詞」部分のまとめなどは
特によく考えられた整頓の仕方で好感が持てる。

いい本だと思いました。