しゃっくりをしている骸骨（がいこつ）は、あまり恐くない。特にこの骸骨ときたら、どうしてもしゃっくりが止まらないみたいなのだ。シャワーを浴びても（すてきなコウモリのスリッパに注目！）、歯を磨いても（うわっ！下あごが外れちゃった）、骨を磨いても、カボチャをくりぬいても、友だちのゴーストと野球をしていても。幽霊なんだから「わっ」とおどかせばしゃっくりなんてすぐ止まるだろうと私たちは思うけど、ゴーストはそうせず、スケルトンに息を止めて砂糖を食べ、水をさかさまに飲むといいとアドバイスする。ついには「わっ」とおどかしてみるけれど、やっぱり効き目がない。ところがゴーストが鏡を見つけてスケルトンの顔の前に差し出すと、スケルトンは自分の姿が恐くて叫び声をあげた！ それでしゃっくりはだんだん止まっていった。ヒック、ヒック、ヒック。砂糖を食べたり水を飲んだりシャワーを浴びる骸骨なんて、確かに奇抜だ。ハロウィーンというよりしゃっくりを描いたこの風変わりな絵本、読者となるのもちょっと変わった子どもかもしれない。 (4～8才向け) （Karin Snelson, Amazon.com）