受かってもないのにえらそうなことを言えた立場じゃないが、これは今までに見てきた問題集の中でも断トツトップをいく内容のものだと自分は思う。英検は最初の空所補充の出来が合否を分けると言っても過言じゃないので、それを考えるとこれは終始空所補充の問題が続き、横には回答解説があり、あらゆる分野で分けてあるからこういうパターンで覚えりゃいいのかと自然と実感も湧く。加えて最後には、この本に出てきたすべての単語の意味が載せられてあって、復習するには最適と言っていいだろう。英検の問題が空所補充だけで長文やリスニングなんかなきゃいいのに.....

前書きのようなところには過去に出題された準１級の問題から標準的問題を収録と書いてあります。その点について、確かにほとんど準１級レベルとしては標準問題なのですが、一部にPASS単熟語、文で覚える単熟語に載っていない単語で選択肢４つが埋められている問題もあります。その点が気になったのでしらみつぶし的に全部やってみました。しかし、これをやらなくても英検準１級は合格します。というのは英検準１級の語彙問題はPASS単熟語、文で覚える単熟語のどちらかを完璧もしくは9割程度まで覚えれば25点中の25点もとれたりします。少なくとも22点以上が期待できる印象があります。準１級の語彙問題レベルは１級に比べれば楽に安定した点数を計算できる部分なのです。他の人のレビューで準１級よりも１級で役に立ったというのに頷けます。この本は発音記号、同意語、反意語などが載っていないので、PASS単熟語、文で覚える英単語を先に使ってから総復習のために、もしくは同時進行するというのがいいと思います。この１冊だけで本番に何点くらいが期待できるのかという計算はしていませが、問題と解答解説の見開きで眺められるレイアウトは使いやすく、巻末の選択肢と日本語訳の対応表は使い方によってとても便利です。p132ページ目などの傾向分析のコーナーは必読です。

英単語・英熟語を覚えるためにいろいろな方法がありますが、私は問題を解きながら覚えるのが自分に合っているように思います。問題を解くことは、単なる暗記作業よりゲーム的な面白さがあり飽きないことと、問題を解く事で印象が強くなり、記憶に残りやすくなるからです。
私のやり方は、問題にもよりますが文章のようなものは、単に記号を選ぶ問題であっても、文章全体をノートに書き写します。また、問題を解いた後、発音のわからない英単語は必ず辞書で発音記号を調べ、一度空でいえるようになるまで、音読をします（だいたい１０回以上音読をしてから、空で言えるか言ってみます。）。後は、問題集をひたすら繰り返し解きます（最低でも１０週は廻します）。
このような方法でかなり語彙力は強化できるはずです。

いつも「語彙」で点数の取れない私にとって、いい問題集でした。

右ページの解答、解説部分に正答以外の選択肢の単語の意味もつけるべき。
巻末にまとめているようだが、明らかに学習効率が悪い。

問題を解いて、その場で全ての選択肢の語彙が確認できる方が明らかに良い。
都度確認の為に巻末を見るのは全くの無駄であろう。

長々と解説が書かれているが、多くは不要。
他の選択肢も含め、語彙の意味、用法の説明だけあれば理解できる。

最初にまとめて語彙を覚えて、確認の為に問題を説く勉強法なら良いかもしれないが、
まず問題を解いて、分からなかった部分を覚えるという勉強法には使えない。
自分は後者の方が効率的だと思う。