1998年以来、約十年ぶりの改訂を迎えた広辞苑第六版のお求めやすい普通版です。。クロス装、上製函入、全3074ページ、別冊付録384ページ、菊判 152mm×218mm。
新版に買い換えていない理由
★★★☆☆
ずっと旧版を使ってきて、買い換えようか迷いつつ、まだ買い換えていません。用途は、文章を書くときに言葉の使い方が正しいかどうかを調べることがほとんどです。
買い換えていない理由は
1. 文章を書くときに使うなら電子化されているほうが良いが、冊子体で使うこともある。しかし、両方をバンドルした安価なものが売られていない。
2. 語法や同義語の微妙なニュアンスの違い、助詞や助動詞の意味などを調べることがあるが、前二者はほとんど記述がなく、後者は『新明解国語辞典』などと比べて特に詳しいとも思えない。この辞書に限らず国語辞典は名詞の語義の説明に重心が置かれている。
3. 百科事典的な説明なら他で調べられるし、そちらのほうが詳しく新しい。
などです。
1は Merriam-Webster's Collegiate Reference Set などと比較してしまいます。冊子、 CD と一年間のウェブ辞書へのアクセス権がバンドルされています。日本語と英語の世界的な普及度の違いもありますが、日本の出版社は読者が辞書や DVD を欲しがっているのではなく、その機能に対価を払うことを実感していないのではないでしょうか。
携帯電話を対象としたウェブ辞書はあるようですが、パソコンからのものはまだのようです。企業や学校からの利用の料金設定の問題かもしれませんが、解決策はあるはずです。「できる」を言いたいなら、ひとつ示せばすみますが、「できない」はすべてを調べない限り言い切れません。
2は常々感じることです。語法は『明鏡 国語辞典』が詳しいようですが、たいていの辞書編纂者は、辞書は知らないことばの意味を調べたり語義の定義を確認したりするだけと思っているのではないでしょうか。国語辞典は日本語学習の上級者も使いますし、ネットの発達や、翻訳文の増加が日本語の語法のゆれの原因にもなっています。言語は時代とともに変遷してゆくものですから、正しい日本語を守れとまでは言いませんが、少なくとも現在の日本語の用法を記述する役割は担うべきです。
3の需要はネットに奪われています。ウェブの情報は、他のページをそのまま持ってきたものや、間違った説明もありますが、Wikipedia (ネット上の無料百科事典)と Britannica (商業的な百科辞典)を検証した Nature (権威あるとされる科学雑誌)の記事の一件は記録に新しいと思います。ウィキペディア(日本語版)も物理関係は恐ろしく正確で詳しい記述を見かけます。
この書評を書く前に岩波のホームページにアクセスして『広辞苑』を調べましたが、 The New Rules of Marketing and PR の著者と同じことを感じました。知りたかった定価や大きさやページ数の情報すらありませんでした。あったのかもしれませんが、すぐにはたどり着けませんでした。
ちなみに、「書影」という言葉があって本の写真を意味することを、そのページで初めて知りました。ですが、出版社には常識でも一般には馴染みの少ない言葉です。ホームページの見出しに使うのは、マーケティングをあまり真剣に考えていないからと感じました。そんな言葉は常識のインテリ層のみを相手にするというのでしたら、「情けは人のためならず」の語法の説明などは、定義から明らかですので屋上屋を架すものです。
『広辞苑』の読者が求めるものは本や DVD ではなく機能であること、辞書と競合するのはインターネット上の情報であること、辞書に求められるのは名詞の語義だけではないことに、出版社はもっと敏感になるべきと思います。
便利に使っています
★★★★★
やっぱり電子辞書も併用しますがね。
でも広辞苑は一番信頼がおけるから
手元には必ずあってほしいです。
問題なし
★★★★☆
広辞苑は、気をつけないと重くて手首を痛めるめるので、取り出しやすいところにおいておくと良い。届いた時の状態などに問題なし。
無骨ながらも信頼できる語釈
★★★★☆
本書は語釈が厳密です。
無骨な外見・紙面の一方で語釈の鋭さが素晴らしいです。
ただ辞書の初心者にとっては語釈は難しすぎるかと思います。
辞書を初めて買う場合は本書はあまりお勧めしません。
どちらかというと私は大辞林のほうが良いと思います。
親しみ易さ、という点で。
言葉の標準
★★★★★
言葉の標準と言うものがあるとするならば、私は『広辞苑』を信頼します。
高校時代に買った第三版、表紙がぼろぼろになりながらも常に机の右下に置いて、疑問に思ったことをまず『広辞苑』で確認していました。当時書店で買ったときは自転車の前かごが歪むくらい重い感じで帰路した記憶があります。
最近はネットで調べることも多いのですが、それでも『広辞苑』で確認する習慣がついています。そんな『広辞苑』第三版も去年ついに第六版を購入することによって、別の部屋に移動することになりました。アマゾンで購入したので、持って帰る重さを気にすることはありませんでした。
まず、第六版を手にして驚いたのは、収録している語数や項目は増えているのに、第三版よりも厚みがなく、軽いことです。ただ表紙が少し薄くなったような気がします。この第六版が使い込まれた第三版のように貫禄が出るのはいつになるか分かりませんが、私にとって信頼のおける辞書であることには変わりないでしょう。
今も机の右下に『広辞苑』を置いて、確認する習慣は身についています。
母へ
★★★★★
毎日楽しそうに読んでます。ただ、結構な重さがあり「手(腕)が痛い」とw
広辞苑
★★★★★
定番の辞書ですね!私も参考に使わせてもらっております!世界が広がるかなー。