英英辞典としての実績は申し分なく、これまでの版と同様に平易かつ信頼の置ける内容になっています。

　ただ、私としては、紙媒体の辞書としてというよりもDVD-ROM版を常用することを目的に購入したので、ハードディスクにインストールしてもなおオリジナルのディスクをドライブに挿入しておくことを求める仕様には、使い勝手の観点からどうしても不満が残ります。

　不正コピーを防止するための措置は、出版社の防衛手段として当然認められるべきですが、DVD-ROMを入れたままにしておくのはディスクの耐久性の観点からも不安がありますし、仮想ディスク機能を提供するソフトウェアがインストールされているとそれだけで機能停止してしまうのもどうかと思います。
　(ソフトウェアベンダではない)出版社に高度なことを要求するのは酷かもしれませんが、MicrosoftやAdobeが採用しているようなonline activation方式の方がまだましなように思われます。

先日、Reader's Digest 7月号（Asia版）を読んでいると、"out-there "という言葉が出てきた。手持ちのカシオの電子辞書の「ランダムハウス」や「リーダーズ」で引いてみたが、出ていなかった。もちろん、旧版の「オックスフォード現代英英辞典第7版」にも載っていなかった。わからない言葉が辞書に載っていなければ、よけいに気にかかるものである。
今日、この第8版を買って、ためしにout-thereを引いてみると、何と載っているのである！第8版は新たに1000語の新語を追加したそうだが、どうもout-thereは新語だったようである。第8版恐るべしである。