ユニークな構成かつ500問近いボリューム
★★★★★
全体で4つのパートに分かれている。
Chapter1では問題パターンの解説から始まり、語彙とParaphrasing、特定の単語に近い意味の単語の練習問題が並ぶ。
ここでの問題は良く出題されるパターン問題を解く。
各問題は見開き2ページで、通常のTOEICと同じパターン。次の見開きに回答と解説。
また、各問題には時間が指示されており、他のシリーズにある難易度★こそないが、
時間内に解ければOKという感じである。
後半は1行〜3行の英文の語彙、Paraphasing、特定の単語・・の例題が約250問近く続く。
正直、これでもかという感じだが、これだけこなせばかなり力がつくのではないだろうか?
Chapter2はSinglePassageの練習問題と実践問題をあわせて60問くらい。
ただし、練習問題は各センテンスに対して4択なので、短く感じる。
実践問題は7説明文に対し、それぞれ2から5の問がある。
Chapter3はDoublePassageの練習問題と実践問題をあわせて80問くらい。
練習問題は穴埋め、キーワード探しなど、いろいろ。
実践問題は8説明文に対し、各5問で計40問。
最後のChapter4は13説明文に対し、計48問で本番と同じ構成になっている。
これを48分で解くように推奨している。
全体を通し、例題、実践問題をあわせると500問近い問題数となっている。
Part7の特性をついた例題が非常に多く、穴埋め、キーワード探しなど、他の日本のTOEIC本にはないような構成になっている。
語彙とParaphrasing、特定の単語に近い意味の単語の問題が多いのため、実際の問題文は少ない。
どちらかというと、Part3,4の問題先読みの練習になるのではと感じた。
ページ数から、Part7に準じた問題が多いと思って買うと、肩透かしを食らうかもしれない。
全体的に飽きない構成になっているので、問題を解くだけでなく、辞書的な使い方も可能だ。
ボリュームから考えて、中級クラスをターゲットにしているのではと感じるため、初心者は他の書籍でスコアをUPさせてから本書にチャレンジしたほうが長い目で見てよい結果につながるのではないだろうか。
中級クラスの人には文句なくお勧めできる。