ご都合主義の結末
★☆☆☆☆
シリーズ3作目で江戸を離れて、朱子学と陽明学のくどい講釈は無くなった。代わりに、本筋とは関係なさそうな著者の薀蓄が度々披露される。うんざりした。
茂十という年寄りを追って、利根川筋を旅するのだが、行く先々で事件に巻き込まれる。この事件がドタバタで、著者と担当編集者だけが喜んでいるような、他愛無い、深みの無い話ばかり。著者の描きたいものが何か分からなかった。
神田お玉ヶ池にある千葉周作の玄武館で学んだという浪人が出てくる。玄武館が神田に移転したのが、1825年。
また、17歳で出奔し、岡田十松の元で剣を磨いた男は、このとき29歳。この岡田十松は、1820年に無くなった初代と推測される。
以上を勘案すると、時代設定は1826年から1827年にかけてと思われる。時代考証に自信をお持ちなのだから、年代をはっきり明記されたらよろしいと思う。せめてもの収穫はこれだけ。
本筋のお家騒動が解決していないので、12月に続刊が出るようだ。しかし、買わない。もう沢山。シリーズ1作目から共通して言えることだが、図書館で借りるのが一番。ただし、図書館にも備えないだろうから、マーケットプレイスなどで中古を買えば十分。勿論、読まなくても、なんら問題ない。
ご都合主義の結末
★☆☆☆☆
シリーズ3作目で江戸を離れて、朱子学と陽明学のくどい講釈は無くなった。代わりに、本筋とは関係なさそうな著者の薀蓄が度々披露される。うんざりした。
茂十という年寄りを追って、利根川筋を旅するのだが、行く先々で事件に巻き込まれる。この事件がドタバタで、著者と担当編集者だけが喜んでいるような、他愛無い、深みの無い話ばかり。著者の描きたいものが何か分からなかった。
神田お玉ヶ池にある千葉周作の玄武館で学んだという浪人が出てくる。玄武館が神田に移転したのが、1825年。
また、17歳で出奔し、岡田十松の元で剣を磨いた男は、このとき29歳。この岡田十松は、1820年に無くなった初代と推測される。
以上を勘案すると、時代設定は1826年から1827年にかけてと思われる。時代考証に自信をお持ちなのだから、年代をはっきり明記されたらよろしいと思う。せめてもの収穫はこれだけ。
本筋のお家騒動が解決していないので、12月に続刊が出るようだ。しかし、買わない。もう沢山。シリーズ1作目から共通して言えることだが、図書館で借りるのが一番。ただし、図書館にも備えないだろうから、マーケットプレイスなどで中古を買えば十分。勿論、読まなくても、なんら問題ない。