この世界に神様なんていらない――
ジャンル:新伝奇ドラマティックバトルSLG
対応OS:Windows XP/Vista/7
メディア:DVD-ROM
音声:あり
原画:水鼠/了藤誠仁
シナリオ:村田咲人
その他:解像度 800×600 FullColor推奨
<ストーリー>
舞台は関西のとある架空の都市。この国の伝統と歴史を色濃く残す街、『夾都市(きょうとし)』。
「生きたい、よ……」
「そうか。ならばその祈り――確かに、聞き届けた」
その言葉と共に、自らを『神』と名乗った少女は、手にしていた剣で僕の身体を刺し貫いた。
――究極ドSな高天原の女王、天照大神(アマテラス)
――超敏感肌で感じやすい武神、建御雷神(タケミカヅチ)
――天然エロスの露出狂、天鈿女命(アメノウズメ)
この街で、まことしやかに囁かれている『神』と『怪異』の目撃談。
その噂の真相を探っていた僕の前に現れたのは、ぶっとんだ性格をした三柱の女神だった。
巻き込まれるようにして――あるいは自ら渦中に飛び込んでというべきか。
戦う力を与えられた僕は彼女らと共に、この街に現れた神々が引き起こす様々な事件を追いかけていくことになる。
神とは、信仰とは、そして――人間とは果たしてなんなのか。
そうして次第に明らかになってゆく、事件の裏側。重ね合わせの真実。
現代において紡がれる、新たな神話解釈と人の祈りの物語。
<キャラクター>
天照大神(アマテラス) CV:青山ゆかり
武器:八咫鏡(ヤタノカガミ)
超ドSな高天原の女王。
カリスマ高く、自他共に認めるほどのサディスティックな性格をしている。
それゆえに昔から多くの神々から畏れられていたらしい。
大神照子<オオガミテルコ>という偽名を用い、配下の神二柱と共に稚彦の学園に在籍し、
稚彦を七色の毒舌で虐げている姿がよく目撃されている。
以前より稚彦のことを知っているようなことを仄めかすが…………?
建御雷神(タケミカヅチ) CV:青葉りんご
布都御魂剣(フツミタマノツルギ)
極度の敏感肌に定評のある武神(稚彦談)。
負けん気強く、思い立ったら走り出し、走り出したら止まらない直情径行タイプ。
そしていざ戦闘となれば文字通り、武神のごとき強さを発揮する。
一方で、実は可愛いモノが好きらしく、『可愛くて可愛くない、微妙に可愛いモノ』がお気に入りらしい。
学園では竹内美月と名乗り、アマテラスの傍にべったりである。
天鈿女命(アメノウズメ) CV:遠野そよぎ
茅纏の矛(チマキノホコ)
日本最古の踊り子と称される芸能の神様、にして露出狂。
明るいエロスと博愛精神を志す、ちょっぴりおっとりなお姉さん。
何かにつけて服を脱ごうとする程度にエロくて困る。マジで勘弁してください(稚彦談)。
学園ではほぼ本名に近い天野ウズメ<アマノウズメ>を名乗っている。
男の夢と浪漫をいっぱいに詰め込んだその胸のサイズはFカップ。
高姫美琴(タカヒメミコト) CV:かわしまりの
本作唯一の常識人にして、稚彦の幼馴染み。
地味とは言わないまでもやや垢抜けない雰囲気で、平凡、普通という言葉がよく似合う。
悪口を言わない、嘘をつかない、優しい、真面目――そんな人の良い性格のおかげで、
友達の数はけっこう多い。大の読書好きであり、稚彦の所属する文芸部の部長でもある。
稚彦に対して浅はかならぬ想いを抱いているが自身でも持て余している様子。
菅原道真(スガワラノミチザネ) CV:上田朱音
言わずと知れた学問の神様……なのに見た目は小さな女の子。
学問の神の名が示すとおり、ありとあらゆる学問に対して造詣が深い。
本人は子供扱いされると怒るが、その怒り方も日頃の言動も子供の域を出ていない。
ある事件以来、稚彦に懐いており、お馬鹿な会話で盛り上がる二人の姿がたまに目撃されている。
久延りつか(クエリツカ) CV:桐谷華
インテリ眼鏡にセンスが光る、オカルト大好きな後輩。自称、孤高の論理少女(ロンリーロンリーガール)。
稚彦、美琴と共に、文芸部員として活動している。
「好奇心を鋳型に流し込んで固めると、彼女ができあがる」とは文芸部部長の言。
稚彦共々、夾都の街で頻発している事件に関わってからは、協力者として街中を奔走して情報を集めている。
学問の神様である道真とは相性が抜群らしく、二人揃ったときのうざさは異常(稚彦・談)。
ウカノミタマ CV:御苑生メイ
この国の稲荷信仰の総本社たる臥見稲荷大社の祭神にして主。
エセ夾都弁を喋る華麗臭のする女神。化かしと騙りが十八番だという本人の弁よろしく、
ひょうきんな態度の裏で、アマテラスに負けず劣らぬ策謀を張り巡らせる黒いお方。
反面、信仰を失い存在力が弱まりつつある神々を保護しているという心優しい一面も持っている。
しかし人間を守ろうとしているアマテラスには興味がないらしく、
場合によっては、敵対する可能性すら持っている御仁。
タケミナカタ CV:狛乃ハルコ
芦原中国平定と呼ばれる逸話において、タケミカヅチと刃を交え敗北した神。
諏訪に逃げ延びていたらしいが、流れ流れて今ではウカノミタマの傍に仕えている。
タケミカヅチ同様、かつては武神と呼ばれていた神であり、その実力はかなりのモノ。
大禍津神(オオマガツカミ) CV:鈴音華月
神が人間の信仰心を自らの力にしているのと引き替えに、
祟り神は人の恐怖や憎悪といった負の感情エネルギー(これらを総称して穢れと呼ぶ)を力にしている。
そして彼女は、祟り神達の頂点に立つ存在である。
その態度、風格にしても、普段は気さくなお姉さんといった感じだが、
その本性は残虐非道――人間を傷付けることにまったくの躊躇もせず容赦もしない。
吉利崎吾郎(キリサキゴロウ) CV:佐藤美一
夾都で起こっている連続通り魔殺人事件の犯人。
生まれながらに殺人鬼であり、考え方としては強迫神経症――殺傷症候群のそれに近い。
衝動的な部分を差し引いても、本人の嗜好としても殺人を楽しんでいるきらいがあり、
非情に好戦的な性格の持ち主でもある。ただし、正々堂々を期待してはならない。
人間でありながら、その身体能力は人間のソレを遙かに凌駕し、
大太刀から放たれる目にもとまらぬ神速の一撃は、神をも屠る。
枯花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)CV:雪村とあ
儚き人の“生”を司る女神。
その昔、アマテラスが唯一、親友と呼び慕っていた神様。
今は嵐山の頂上に映える巨大桜に鎮座しているらしい。