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Atonement

価格: ¥1,583
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Vintage
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心理描写がいい ★★★★☆
美しい作品だと思います。特に子供の心理描写が、懐かしい気持ちにさせてくれました。
ストーリーとしては、想像力の行き過ぎたブライオニーが、姉の恋人・ロビーが従姉を襲おうとした、と言って彼を刑務所に送ってしまい、恋人たちが引き裂かれたまま、戦争が始まり…。という話です。
心理描写は美しいのですが、戦争や戦場病院での人々の負傷や苦しみの描写があまりにもなまなましく、ちょっときつかったです。映画を観ずに読んだのですが、映画の方はその辺りは大丈夫だと聞いたので今度観てみたいと思いました。

最後の最後のシーンは衝撃でした。…しかし、ブライオニーはこれで償えると思うのか…?その辺はちょっと理解できません。
作家とは何者ぞ−「贖罪」とは「つぐない」か?何をもって「贖って」いるのか? ★★★★☆
思い込み、作家気取りの思い上がりから少女ブライオニーのついた嘘で姉セシーリアと将来有望な使用人の息子ロビーは互いの気持ちと欲情に気付いた日に引き裂かれる−所詮身分違いの恋、数年経てば第二次世界大戦が始まるのだから、と思うが、彼らには「あったはず」の3年半が「なかった」ロビーは性犯罪者として刑務所にいたので、面会はできず、手紙も厳しく管理されていた為、手紙で愛や将来を語ることもでき「なかった」。戦時中、姉に続いて看護婦になったブライオニーがセシーリアを訪ね、つかの間のひと時を過ごすロビーとの三者の緊迫したやり取り、それすら「なかった」。そのシーンからほのめかされる海辺のコテージでの日々も、もちろん「なかった」。セシーリアとロビーの二人には図書室での一件と出征前の短くぎこちない再会しか「なかった」。この「なかった」の連鎖によってセシーリアとロビーは実在の人物よりも鮮やかな存在となり、小説は現実を超える−そして、疑念。ブライオニーの「贖罪」とは本当に贖罪なのか?単に作家のエゴなのではないか?ロビーが死にセシーリアが死に、ブライオニーが死んでもブライオニーがいくら小説を書き直しても「罪」は変わらないのではないのか?読み終わってからも何回も咀嚼するように考えは広がり、乱れる。それにしても「かくも作家とは何者ぞ」
小説を忠実に映像化した「つぐない」が公開されている。小説→映画→小説の順に読んで、小説の中に見たものを、映像の中に観て(特に噴水のシーン)、映像で観たものを小説に丹念に色づけをして(ダンケルクのシーン)何回も何回も観て読んでいたい作品である。
彼らにキスを ★★★★★
「神が贖罪することがありえないのと同様、小説家にも贖罪はありえない」(本文より)

物語をつむぐ作家の罪と、つぐないの話。

作家には、のがれられない習性のようなものがある。
物語を探して語ること。
筋と整合性を求めて作り出した物語のせいで、主人公ブライオニーは姉とその恋人の人生を狂わせてしまう。
物語によって壊してしまった恋人たちのために、作家となったブライオニーがした「つぐない」。
それが本編の物語になる。

非常によく作りこまれている。構想と構成がばつぐんにいい。
1,2章は、ものすごく客観的に、かつ丁寧に描かれている。(読むのに苦労するくらい)
そのぶん3章は、物語の流れに一瞬「?」と違和感を覚える部分がある。
しかしそれも構成のひとつで、その違和感、あえていうなら「都合のよさ」が、作家が望んだ願いとなっている。

作家は、物語では罪をつぐなえない。
だけど自分のしたことを思い返して、「こうならなかったら」と願わずにはいられない。
二人の恋人の最後の場面が、ブライオニーの望んだ姿で、架空だとわかっているからこそ、そのシーンは本当にせつない。

フィクションと、作家にまつわる物語。
本が好きだ、物語が好きだという人は、ぜひぜひ読むべき。
Fine picture of tense atmosphere before the Blitz together with one girl's struggle to atone her disastrous mistake. ★★★★★
This story is about a woman who took responsibility for the accident that caused turmoil to her prosperous family on one night in 1934 and had spent all her remaining lifetime to try to atone. She, later became a novelist, somewhat accomplished her atonement that can be only done by someone who belongs to her job, which really surprised me. The story unveils not by a viewpoint of a single narrator but by various perspectives of different characters so that you can enjoy the differences of each character's way of thinking. You can also get a clear image of terrified London just before and during WWII, which will intrigue a history-lover.
苦戦・・・。 ★★★☆☆
読書のジャンルと作者の幅を広げようと手にしました。
英人だからでしょうか、或いは単に小生の語学力不足でしょうか、日頃親しんでいる米人流行作家のペーパーバックに比べて分らない単語が結構多く、苦戦しました。
そのせいもあってか、なかなか作中の人物に感情移入出来ず、また細かい話ですが時々妙な時間の飛び方をするのが気になって他のレビューを書かれている方のように「文学作品」として味わうことは到底かないませんでした・・・。
唯一驚かされたのは、最後に本作全体の種明かしが為された場面で、なかなか考えたものだと思いました。つい先日映画化され、映画も好評、原作もベストセラー入りしています。