なかなか納得するところも多かったのですが・・・
もう少しだけ、お値段がはっても解説のカラー写真が欲しい様に思えました。
後は普通（？）に良い本だと思いました＾＾
でも中国料理初心者の方には「向かないかなぁ」と言うのが本音です。

この本は辻調の通信教育の教科書になっています。
薬膳を勉強している身としては、やはりオリジナルの薬膳料理は中国のもの。
中国語で書かれているレシピを見ていると、焼、烤、燉などの火加減などが出てきて、実際中国料理がわからなければ想像しにくいことが多いのです。

この本は「プロのための〜」と謳っているように、家庭でできる料理とは一線を画している料理がズラズラと並んでいます。
同じように家庭で作るには、いったいどこにそのような食材を売っているの？と自問自答しなければなりません。

ところが、知識として本場の食材や料理方法を知るには、他の本の追随を許さないものだと確信しています。
食材は中国語の読みをカナで、もちろん日本語としての食材名も載っており、対比するのに都合がよいし、「紅焼」などの「焼」という字が入っている料理名がなぜ醤油煮込なのかという疑問も解決してくれます。

フランス料理編、日本料理編にて個人的に好評だったため、中国料理編、イタ
リア料理編も購入してしまいました。辻調の「プロのための分かりやすい」シ
リーズは、レシピの写真の見栄えの良さ、素材や調味料などの同じく写真の
見栄えの良さ、適切な解説など、どれをとっても素晴らしいです。通信講座の
教材にもなっているためでしょう、体系的に整理されており、他のレシピ本に
浮気する必要はないと思います。
レシピに書かれてある材料をすべて完璧に用意することを考えると大変です
が、プロではないため、わたしは多少の代替品を使いながらで対応していま
す。（例：酒醸→甘酒など）
写真も綺麗なため眺めているだけでも楽しい。またレシピで食材が分解されて
いるので、食材の味覚を組合せながら味を想像するなど時間を忘れさせてくれ
る程。プロでない私のような一般ビジネスマンのような方にもお奨めです。

前に松本氏の新潮文庫ででていた餃子、焼売、春巻は大変よかったが、今は手に入らず残念。たしか開高健氏が松本氏が香港で修行したすばらしい人物であることを書いていた。こんかいこの本を買ってみて少し期待はずれだったのは、単に自分で作れる中華料理の写真と作り方が少なく、大半が中華料理の素材とかの話になっているからだ。もともと作者の意図がそうなのであるから、星３つは私の勝手な思い込みがはずれたがための身勝手な点のつけ方かもしれない。もちろん本は大切にとっておきときどきぱらぱらとめくってみると思います。それにしてもまえの新潮の文庫の何冊かのシリーズような松本氏の家庭でも作れる料理本まただして欲しいと思います。