本のタイトルに書かれている「サブリナを夢見て」とあるのは、こちらの学校(フランス本校)がオードリーヘップバーン主演「サブリナ(邦題｢麗しのサブリナ｣)」のワンシーンに使われた事が由来です。さて、料理本と言うのは高い割りに理解しにくい物も多いですが、こちらの本は写真を多く使い作成工程を判りやすく解説されているので｢読み易い｣＆｢理解し易｣と思いますし、大変お買い得のお値段かと思います。またシリーズが多く発売されている為、今回の｢菓子基礎ノート」では焼き菓子を中心に紹介されています、基礎である｢練込パイ生地｣｢スポンジ生地｣｢シュー生地｣｢カスタードクリーム｣等の作り方を別ページで詳細に解説している為、初級者の方にはお勧めの一冊です。

フランス菓子のまさに基本的なレシピが盛りだくさんの本です。クッキー、洋ナシタルト、ガトーバスク、タルトタタン、サントノーレ、マドレーヌ、パリブレスト・・・最近よく見かけるおしゃれな装丁が売り（でもレシピとしてはたいしたものでない・・・）の本とは明らかに一線を画す、流行り廃りのない伝統的なレシピをきちんと載せている本です。さすがコルドンブルー、基礎とはいえ作り方は難しいものが多いのですが、出来上がりの味はまさに☆☆☆のおいしさ！それぞれ作る過程の写真も載せてあるので参考になります。
本格的にフランス菓子にチャレンジしたい人にはとてもお薦め。（簡単なお菓子作りが好きなかたには向いていない本です。）