この本では家庭になじみのあるハンバーグやポテトサラダ、グラタンやマカロニサラダといった洋食メニュー満載です。
手順が写真入で細かく出ているので野菜の面取りさえ「見ての通り」の親切さ。初心者にもピッタリ。そして味は最高!です。
マカロニサラダは特に絶品で、お友達のお家でランチの時に手土産にすると必ずレシピを聞かれます。
ぜひあなたのお宅にも帝国ホテルの味を持ち込みませんか?
何回やっても肉がトロトロにならないビーフシチューなんかは、小麦粉をふった肉を煙がでる寸前まで熱々になったフライパンで表面に焼き色をつけてから煮込むという、誰でも一度は教わったはずのポイントを、よりわかりやすく理解できるよう、中に火が通っていない状態の肉を切ってみせてくれたりします。
あと、ローストビーフの焼き具合の確かめ方なんかも、氷水に入れておいた金串をズブッと刺して、下唇が生暖かく感じられたらOKとか、じっさいにやってみたい。
白いシチューには鶏肉とか豚肉、仔牛肉などの白い肉を使い、黒いシチューには牛肉や鴨などの黒い肉を使うなんていう書き方も納得的。
芥子を練るコツは怒りにまかせてかきまぜることで、夫婦喧嘩した後なんかは最高みたいな書き方はいかにも職人という感じがしてよかった。マカロニサラダなど子供の頃には贅沢だったけど、いまはわざわざつくるのを忘れてしまっているような料理も丁寧に紹介してくれている。レモンのシャレたむき方なんかも写真から盗めたりして、とても楽しい本です。