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村上信夫メニュー帝国ホテルスペシャル (小学館文庫)

価格: ¥1
カテゴリ: 文庫
ブランド: 小学館
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軽妙洒脱に語られる、帝国が帝国たるゆえんがここにある。 ★★★★★
わが国の代表的なホテルと言えば?の問いに、殆どの方がその名を挙げるのが帝国ホテルだろう。

その開業の歴史は、かのホテルリッツやウォルドフアストリアよりも古い1890(明治23)年。
当時から現在に至るまでの特筆すべき『物語』を、残念ながら昨年亡くなられた、帝国ホテルのと言うより、
日本の西洋料理界の至宝、ムッシュ村上氏の独特な語り口調で読み進めていく読み物である。

モンローら有名人の方々の秘話を中心とした章、帝国ホテルが日本で初めて試みた様々な仕組み、イベント、
そして特に村上氏の印象に残る事柄、の3章からこの本は成り立つ。

その根底に流れているのは、帝国ホテルが帝国ホテルたることが出来るのは、やはり人である。
多くの従業員の方々の、創意工夫と努力の賜物である、という至極当たり前の事実である。

例えば、バイキングは元々、インペリアルバイキングと称し、北欧料理を食べ放題形式で
お客様に味わって頂こうという趣向だったのが、インペリアル=帝国、が取れて、単にバイキング、という
名称だけ残った、という具合である。

帝国の歴史こそまさに日本のホテルの歴史。その歴史に改めて触れてみるのも悪くないと思う。
文体も優しく平易。料理の写真やちょっとしたスープの作り方にも触れられており、
とても楽しく読めたので☆5つで推薦する。
創意工夫と誠実こそ、料理の命! ★★★★★
帝国ホテルの総料理長にして今や現存する最後の?「生き字引」村上信夫氏による料理エッセイ。
趣味が料理なので料理本や料理エッセイ本はよく買うのだが、これは体裁も手軽だしエピソードも面白く、写真もきれいだし、料理の世界の奥深さ素晴らしさがよく分かる本。

エリザベス女王やマリリン・モンローをはじめとする世界の有名人が帝国ホテルに宿泊した際のメニューについてのエピソード、東京オリンピックの選手村て多種大量の料理を任された時の苦労と工夫、日本の洋食や帝国ホテルの歴史にちなんだ実話など、話題もバラエティに富む。中でも戦中に料理人たちが銅の鍋(赤鍋)を徴用されないように隠した、というエピソードには感動。料理に興味のある人は、写真だけでも眺めてみては?