５年も前の本なので、いまさらレビューしなくてもいいのかもしれないですが・・・・
レシピ数が多いわりに、すっきりと見やすくまとまった本で、写真もきれいです。
忙しくて料理はあんまり熱心にやらないけど、おいしくてシャレたものを作りたい！という人にはとても参考になる本だと思います。

ですが、平均以上に料理が好きで、いろいろな料理本を持っている人にとっては手持ちの本のレシピとダブるものが多くて物足りないと思います。

良い本だと思うけどあえて★を３つにしたのは、海鮮醤だとか、チキンブロスといった普通の家庭ではあまり使わないものを使ったレシピが散見されたからです。
豆板醤やバルサミコ酢のようなどこの家庭にもある一般的なものを「あまりがちな調味料を使い切る」として、わざわざ特集しているのに
なぜあえてもっと使う頻度の低い調味料を使って作らせようとするのかな、とちょっと疑問に感じました。
題名通り、スピードとわかりやすさと手軽さに徹した本にしてほしかったですね。

1冊に込められた思いがひしひしと伝わり、
そして何といっても、内容が濃い！！
和、洋、中、イタリアン、エスニック・・とバラエティに富んでいて
調理例も丼物ありの、パスタ、スープ、カレーに始まり
素朴で15分でできるお惣菜ありと、とにかく奥が深い！
中でもバルサミコ酢や、オイスターソース、豆板醤など
冷蔵庫で出番を待ってるうちに賞味期限が来てしまいがちな
調味料の使いきり出来ちゃうレシピに感動しました！
しかも簡単なのに意外性のある使い方に
もうはまってしまいました！！
野菜のレシピが多いのもすごくいいし、
それぞれに川津さんのコラム的な文章がついてあって、
こんなにも充実したレシピ本って、めずらしいのではないでしょうか・・
見ごたえ、作りがい共に、ほんとに優秀な1冊だと思っています！！

仕事から帰ってばたばたとごはんを作るときに、お役立ちの本です。
どのレシピもご飯に合う味付けで大満足です。
また、読んでいるだけでもごはん作りの意欲がわいてくるような
川津さんの文章も魅力的です。
おすすめ！

川津さんの他の本を全部持っていますが、同じレシピが多すぎて、はっきり言ってがっかりしました。レパートリーを増やそうと買うと損をします。この本だけ買うのならおすすめです。

川津さんの本は何冊かもっていますが、その中でも活躍度の高い１冊。
フルカラーで写真も美しく、他の本同様とてもお洒落でセンスのよい装丁です。
また、著者の料理に対する考え方などもちょこちょこコラムのような感じで載っていて読み応えもあります。巻末にそれぞれの料理のコツなども載っていて親切設計です。

料理研究家であり編集者でもある川津さんですが、この人のレシピは栗原はるみさん、山本麗子さんなどの他の有名料理研究家の方との交流から培われたいいとこ取りなレシピ、という気がします。

川津さんの他の本同様、花椒、テンメンジャン、トウバンジャン、トウチジャンといった、耳慣れない中華なスパイス醤の類が登場しますが、どれも簡単に本格的な味を出せるスパイスで、我が家!の常備スパイスになりました。
手順どおりに作れば、簡単・おいしい・見栄えよしです。
この本を見てつくった麻婆豆腐は本当においしかったです。

(私的には山本麗子さんのレシピだとおいしいけどちょっと面倒くさいのですね)
もちろん中華のみならず、パスタ、和食も簡単おいしい！
手を抜くのではなくて、コツを知ることで簡単においしいものって作れる、
そんなことを教えてくれた１冊。

お料理好きはもちろん、初心者の方でも大丈夫、でもできあがるお料理は本格的・・・な優秀なレシピ本だと思います。
気になるの点は他の本とレシピが被ってる点かな～。
でも決して買って損はないですよ～。