他のNHK出版のバラの本と耐病性の表記に整合性がないです
★★★★☆
この本の素晴らしいところは他の方が書いているので、一番不満な点を書きます。
タイトルにも書いたように、他のNHK出版の同じような執筆者が書いている「イングリッシュローズのすべて」、「美しく病気に強いバラ」と耐病性の表記に全く整合性がありません。
同じ品種が一方では「強い」なのに、一方では「普通」となっていたりします。
同じバラでも書いている執筆者が違うと表記が違っているのです。
よく調べてみると、この人が書いたイングリッシュローズについての表記は「強い」と書く傾向があるなとわかってきます。
「普通」と「強い」では、薬剤散布の回数が相当異なるのに。
これでは耐病性の表記をどの程度信用していいものか。
しかも本によって「普通」の定義が異なるのです。
「バラ大百科」の「普通」は、「一定の薬剤散布が必要な種類。春から秋までの生育期に月2〜3回程度の薬剤散布が必要」。
「イングリッシュローズのすべて」の「普通」は「薬剤を定期的に散布(週1回程度)しないと発病し、落葉する。」・・・真面目に読むと薬剤散布の回数は倍違いますね。
自宅の庭で「強い」と呼ばれる品種を幾つか育てていますが、確かに強い品種はありますが、これで「強い」のかなあ?という品種もあります。
黒星病にかかりたくなかったら、この本の表記をあまり信用せずに、「強い」と書いてあっても、春から秋にかけて週に1回か2週に1回は殺菌剤を散布した方が良いと思います。
5点満点です。
★★★★★
庭がなくベランダも常に日蔭のため、バラ栽培をしてみたくてもできない私は、よく植物園や通りがかりのお庭のバラを写真に撮ることで楽しんでいます。
百科、のタイトル通り、非常にたくさんのバラの種類が載せられており、写真も綺麗。種別で分けられ、さらに色のグループで分かれているので探しやすい。撮ったバラの写真をFlickrに載せるのに、これのお陰で英語の名前がわかったことも多いです。また、それぞれの品種の強さや病害虫への耐性なども判るので、お庭がある人は新しくどれを植えようかという時に参考になりますね。(羨ましい)
本としての評価はもちろん5点満点ですが、ただ、新しい品種をカバーするために、古い品種が削られているのかもしれません。植物園などで撮った写真で、作出年が古い品種は載ってないことがあります。バラの品種は本当にたくさんあるので、どこかで線を引かざるを得ないのでしょう。この本も、これ以上分厚くなったらちょっと持てないだろうし。個人的には今でも2冊に分けてもいいんじゃないかと思うくらいの情報量です。これ1冊あればほぼ困りません。
読み物として、途中に何ページかコラムがあります。育て方の説明、バラの部位の名称など、デジカメでの撮影のコツ、有名な園芸家の方のお勧め品種などもありました。バラに興味がある人には読み物として面白いと思います。
ところで、百科となっているので気になるんですが、バラは毎年たくさんの新しい品種がでてきますよね。こういう本は、何年かに1度改定するんでしょうか?それともこのまま?
もし改定していくのであれば、ある程度行ったら、外していった古い品種を1冊に再編纂して欲しいなというのはわがままかな…。
最高の教科書・辞典
★★★★★
丸善本店とかでバラの本を一通り見ましたが、本書が最も網羅されていると言って過言ではないと思います。
バラの歴史から種類、生育方法まで一冊手元にあれば、ほとんどのことには対処できます。
写真も綺麗で、見ているだけで時間が経ちます。
NHK出版の園芸の本はレベルが高いと思っていますが、その中でも屈指です。
あえて問題を挙げるとしたら、
・最近の品種が少ない
・初心者が購入するには高価
といったぐらいでしょうか。
園芸趣味としてバラを選んだ方ならば、買って損はないと思われます。
すごくいい
★★★★☆
母が薔薇を育ててます。家にも薔薇の本はあるのですが、家で買った苗の種類が載ってなくて、でも、この本には載ってました。他にも内容が充実していて選んで良かったです。
大変役に立ちます!!
★★★★★
バラ栽培を始める時に購入し、この本に「強い」または「とても強い」と書かれている品種を
選んで、栽培を開始しました。
現在3年目ですが、そうやって選んだバラ達は、みな丈夫で元気に美しく咲いており、記載されている通り、「バラって強い植物なんだなぁ」と思わされるほどです。
つまり、記載されている情報が、著者の主観でなく、事実だということです。
他のバラ関連の本に、「強いなどど、根拠のない記載のある本もあるが…」と批判的なことが書かれていますが、私はこの本を参考に何十種購入し育てていますが、本当に役立っています!