当然のこと、それが今できていないってこと
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この本に書いてある100のルールは、いわば「当然のこと」。
今の日本の問題は、この「当然のこと」ができていない点にある。
昔では考えられないような、子どもを巡る悲惨なニュース、常識では考えられない異常な事件が、起きている日本。
それは、ある意味、日本の社会が「病んでいる」。
それを治すには、日本の社会を構成する一人一人が、社会を成り立たせるのに必要な(共通の)「常識」=「当然のこと」を持つ生活をするしかない。
当然のこと(常識)ができていないので異常な社会になっている。
この本に書いてあるルールは、どれもこれも難しいことではなく、ちょっと気をつけるだけで、誰でもできることです。もう一度、「当然のこと」を思い出してください。
この「当然のこと」は、些細なことだけれど、これをみんながしたら、とても気持ちのよい住みやすい社会になります。
大人にも読んで欲しい「日本のルールブック」
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一つのルールは、右のページは平仮名を多くして大きな字で子供に向けたメッセージ。そして、左のページで大人向けに細かくアドバイスするスタイル。小学生くらいの子供と一緒に読むには丁度いいですね。
最初の50項目は家庭でのルール、次の25項目は社会(公共の場所)でのルール、最後の25項目は親が子供と接するときに心に留めておきたいルールが書かれています。実際に読んでみると、どれもごく当たり前の、しかしその多くは大人でさえ守られていない、人として生きるための基本的なルールばかりです。
「子どもを伸ばす」ために書かれたようですが、大人にも読んで欲しい、そして実践して欲しい「日本のルールブック」だと思いました。
以前に読んだ「あたりまえだけど、とても大切なこと―子どものためのルールブック」は、ところどころ日本との文化の違いを感じました。どちらかというと学校(先生)向きですので、一般家庭では「子どもを伸ばす毎日のルール」の方が参考になると思います。
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仕事柄よく子供と接しますが、最近の子供は「ありがとう」「ごめんなさい」と言えません。ただ黙って行ってしまうのです。
しかし一概には、子供が悪いとは言えないのではないでしょうか。この本で紹介されている「通り抜けるときは人のうしろを通る」とか「人の話をさえぎって自分の話をしない」、「電車に乗るときは降りる人を先に通す」などの事例をみても、最近は「自分優先」が横行し、自由とわがままをはき違えている人を多く見かけるからです。
かく言う私も完璧ではありませんので、「人の振り見て我が振り直せ」を合い言葉に、社会のルールを守る努力をしています。そして子供にも、思いやりのある人間になって欲しいです。
この本を参考に、自分自身の行いを振り返りつつ、「日本のルールやマナー」を子供に伝えていきたいと思います。