リストラされたら参考になる、生活の見方を変える方法
★★★★★
本書では著者の収入が減少したところで考え直した身近なテーマが扱われる。車や旅行に食べ物といったものである。これは経験したことがある人間には「うん、うん」と頷けるのである。バブルが弾けて外食を減らした中年日本人のトレンドにも通じる。
世間に順風の人間の話は溢れているが、こういう斜に構えたというような辛口本好き人間には一読参考になる。
ふつうでした。わかりやすい。
★★★☆☆
ドイツ人らしい明快さ。「貴族式」という気取った感じはなく、ごく親しみも持て、わかりやすく、うんうん、とうなづけることしかり。生活の無駄をなくそう、精神的豊かさを求めようってことですな!
「成金」の対極にあるシアワセな暮らし
★★★★☆
ドイツの「没落貴族」である著者(36歳の男性・妻子あり)が一流新聞社をリストラされて気がついた、シンプルな暮らしについてのエッセイです。仕事・外食・旅行・フィットネスクラブにショッピング、いろんなものを軽快に、ユーモアたっぷりに斬っていきます。
訳者あとがきによれば、「なんだかんだいって結局は貴族なんだし、ベストセラーも書いてフリージャーナリストとして仕事も順調で、お前なんかに本当の貧乏暮らしがわかるか」というようなちょっと僻みっぽい批判が本国でもずいぶんあったとか。似たような批判をかつて浴びてしまったという経済アナリストの森永卓郎氏の特別序文も楽しめる、軽い読み物としてオススメです。