資格をとるとか、何かをやりとげるためのモチベーションアップのためにはよいでしょう。
自分応援用ポスターを作るとか、成功したあとの自分になりきるとか、よいことだと思います。
しかしダイエットは、自分自身と体との関係です。
派手に飾りたてるようなことは、むしろ逆効果です。
ダイエットは一生続いていく生活改善です。
短期間に気分を盛り上げるだけでは気分が落ち込むだけです。

何事も考え方なんだろうけど
痩せる=体脂肪減少 の根拠にはならないと思います。

実践中のダイエットに取り入れるなら
モチベーション維持にもなると思います。

著者のお父様の本を何冊か読んだことがありますが、
著書の本は初めて。
でも、お父様と同じく、前向きで読みやすく、
読後感がさややかなとてもいい本でした。

ダイエット！と表紙で謳っていますし、
実際、本の中でもほぼダイエットについて話されていますが、
これ、ダイエットに限らず、ほかのことにも応用できるな、という印象。

楽しむ、苦に思わない、脳を快適な状態にする。

「私、またどうせ失敗すると思うけど・・・」なんて言いながら
ダイエットして成功するわけがないじゃない？というのが著者の意見。

ごもっとも。

敵をあざむくにはまず味方から。
自分の脳のIRAをだますことが大切なんだとか。
脳にとって1回のウソはウソだけれど、100回のウソは本当、というのも
なんだかうなずけました。

気分が明るくなりいい本です。
ダイエットに限らず、何でも楽しんで明るい気持ちでやらなくちゃ
だめですね。

ﾀﾞｲｴｯﾄできるように脳から変えるという理論は、私にはあまり参考になりませんでした。
目標を書いて貼るとか、理想の写真を貼るとか、前向きに楽しむとか。
素直に始められる人なら成功するかもしれません

「ダイエットは辛い、けど痩せたいからがんばる！」と思っているうちはダイエ
ットに失敗する。「ダイエットすることは快感！」と思いながらダイエットをす
れば必ず成功する、と述べています。そしてそのように自分の脳に思わせる方法
をわかりやすく述べている本です。

その方法とは

・脳が反応するような、具体的な目標を持つこと。例:結婚式の〜月〜日に〜キロ
　になっている。(私は、ただ具体的な目標を立てればいいということでなく、具
　体的な　目標に加え脳が反応するような自分にとって影響度の高い言葉と結び
　つける必要があると捉えました。)
・成功イメージを持つ(例:理想の体系の写真を切り抜き顔の部分だけ自分の顔の写
　真に置き換える、等)

といったこと。

蛇足ですが、この方法は人を動かしたい時も利用できると思いました。
動かしたい人が反応するような言葉を使い、その言葉と一致するイメージ(ビジョ
ン)を打ち出し共有すればいいと思いました。ただ、前提としてそもそもその人と
信頼関係がある程度築けていることが必要ですが。

最後に誤解を恐れずに言うと、この本はやせるためのモチベーションを上げるため
の本、ということができると思います。理想の体系になるために必要な具体的技術
は述べられていません。

タイトルだけ見るとこの本を見れば自分の理想の体に最短距離でなれる、と思いが
ちですが、そうなるには栄養学・運動生理学の知識が必要です。

ただ、そういった知識を得る前に絶対必要なこと、をこの本から学べます。