著者が提案するのは、自分の個性を大切にし、自分に自信を持つことから生まれる「インナー・ビューティー」だ。きれいになるためには、心のケアも忘れずに。疲れているときこそリラックスすることが大切。香りのよいレモンバームでアイパックをしよう、ひまし油のホットパックで肩や首筋をほぐそう、ベイリーフの入浴剤を入れたお風呂に入りぐっすりと眠ろう…。
材料は身近にある自然の素材ばかり。手に入れやすい物が多いのも、レシピが好評な理由だ。作り方は初心者にも簡単。巻末には材料の入手先案内まで付いているのもうれしい。
肌荒れに悩んでいた著者は、石けんや自然化粧品を作るようになって、初めて「きれいになる」ことの意味を知ったと語る。お気に入りの材料を使って化粧品を作る。そして、自分にとって心地よいことをしてあげる。自分を大切にして満ち足りた時間を過ごせば、自然ときれいになっていくのだ。レシピからは、心地よい香りとともに、そんなメッセージがあふれてくる。(篠田なぎさ)
インナービューティーという言葉は良く聞くけれど、
なりふりかまわない、内面だけうつくしければよいということって
美しくないよなって思ってた。
ゆったりと自然の恵みの中で体や顔をケアしていると、
キレイになるということって、ちゃらちゃらした外面のことでなく、
自分を慈しむこと、人にやさしくできるゆとりを持つこと思えてくるし
外面のうつくしさと内面のうつくしさは別々じゃなくて
くっついているのね、と思えてくる。
また、キャリアオイルの選び方など、Taoさんの個性や好みがでたレシピの構成になってるのかな?という気がする。
本にも書いてあったと思うけれど
肌は人の数だけ個性的だということを頭において、
自分の肌の声をききながら、本書のオイルや、ハーブをかえて、
レシピを広げたりつくり出す愉しみに挑戦してほしいと思う。
アロマテラピー的なインフォが少ないのがちょっと残念といえば残念だけど、その分レシピは数、質ともに充実です。
でも、中途半端なアロマの知識がちょろっと書いてあるくらいなら、いっそないくらいのほうがよい!危険だし。
そういう意味でもとても好感の持てる良書。