もしこのガイドブックを、
「プロジェクト・マネジメントとは何か」 という視点で購入した場合は、
「わかりづらくて、なんて不親切な本なんだ」 と思う人が多いと思います。
その一番の理由は “共同執筆” にあって、
章毎に説明している人が違うためだと思われます。
章が変わるたびに、
文章の論理設計や表現方法などが、ゴロッと変わってしまうので、
読んでいる側は、リズムに乗れなくて大変疲れます。
しかも、マネジメント領域を広範にカバーしているのですが、
まだ練度が足りないというか、何度か反芻しないと、
全体の体系理解が、一発では難しいということもあるかも知れません。
しかし、
日本発のPMガイドブックとしては、
大変良く出来ている内容だと思います。
恐らく、PMCCのPMS試験にチャレンジされた方ならば、
同調戴ける方は多いのではないかと思います。
そういう意味で「星4つ」を付けてみました。
時間が経てば高度化されていくガイドブックだと感じています。
返す度に新たな発見があり含蓄がある本です。特にプログラムマネジメントの箇所は世界的にみても非常にユニークだそうです。上巻と下巻を併せて読むのはかなり骨が折れ、また時間がかかります。PMS試験対策として私の経験としては、試験問題も本書の内容が中心ではありますが、本書にない内容
も出題されていました。合格するには経営やエンジニアリングのある種の基
本的センスや物の考え方も求められているような気がしました。