9割りの妥当さと、1割の疑問
★★★★★
全体にソフトウェアを試験することの意味、価値、やるとよいことが書かれている。
ソフトウェアの試験をしたことがない人にはよい本である。
書いている人と、読む人とで、必要な試験が異なる場合があるので、
1割くらいの内容は、自分たちには、より抽象化するか、より具体化して
制約条件の違いを明確にしないと意味が分からないことがあるかもしれない。
例えば、「プログラム開発グループは、自分たちのプログラムを テストしてはいけない」という言葉の引用において、
プログラムを書くとはプログラムとその試験プログラムを書いて、
書いた目的を達成したことを確認するところまでを仕事としている人にとっては、 納得できないことだろう。
テストという言葉を、例えば出荷試験のような言葉で置き直すと、 意味が通じるかもしれない。
「プログラム開発グループは、自分たちのプログラムの出荷試験をしてはいけない」
これなら当てはまる場合がより多いだろう。
仕事の仕方、立場の違い、製品の性格など、どんな場合でも当てはまることは役に立たない場合があるかもしれない。
役に立つことは、他に展開する際に、誤解を生じることもある。
分からないことは疑問として、同僚、先輩、関係者と議論してみるとよい。
ある用語定義が正しいということを主張する人は、その人の立場を、他の仕事の立場に押し付けているだけのことがあることに注意するとよいだろう。
良書だが、タイトルに偽りあり
★★★☆☆
知識ゼロからでは理解できませんでした。
IT基礎がある程度あり、その上でソフトウェアに初めて挑む方にお勧めの本です。
基礎のない私には少々難しい内容でした。
(先輩方にはガッカリさせてしまうかもしれませんが・・・)
この本の冒頭で「これくらいは10ん中9人は知っていて当然」とサラッと流している部分が既にわからず、本当に知識ゼロから学ぼうと思った私は、大いに焦りました。
知識ゼロの人間が考える、初歩レベルと、
実際に要求される、初歩レベル の大いなる差を感じさせられ、そういった意味では良い本であるとも言えます。
ただ、知識がゼロだから、ゼロから学ぼうと手に取った私としては、少々落胆させられました。
現場の目で見た正直な視点が親しみやすい
★★★★☆
ソフトウェアの開発手法やテスト手法というのは、どこにも完璧なものは存在しません。
それを踏まえた上で、如何にうまく付き合っていくかを、筆者の豊富な経験に基づいて
書かれた書籍です。内容が正直でとても共感が持てます。
テストの本質が何か、そして何が大切であるかを、平易な内容でわかりやすく語られています。
テスト担当者でなくても、その管理者、そしてプログラマーの方にも是非読んでいただきたいと思う一冊です。
実際にテストを行う人へ
★★★★☆
バグが発見されると大騒ぎされる会社(MS,SAP,SONY)
を渡り歩いている著者によるテストの教科書本です。内容としては、基本情報処理の資格取得した人が実務でテスト業務をする際に身に着けるべき内容となっています(少なくとも知識として知っておくと、よい)。
詳細を説明すると(ホワイト・ブラック)*ボックステストの基本手法から始まりシステムテストやソフトウェアテスト運用(費用対効果に優れる手法とは)そして、品質管理まで包括的に含まれてます。1テスターとして感じることと、管理者(著者)が感じることがかいてあります。
そんなテスト体制より、こっちのほうがいいですよとか
ですマーチは御免ですたいというPJを見分けるのに役立つかも(当然改善にも)
30代前半までに、著者の書かれた経験をされた方には、
自分の会社のテスト体制に一言言える状態になるかなって感じです。
始めに目を通しておきたい本
★★★★★
注)ソフトウェア開発者としての意見です。
この本は、タイトル通り知識ゼロから学ぶに適した本だと思います。
簡潔にわかりやすく、テストの手法などについて学ぶことができます。
テストの本に関しては、読み進めていくのが難しい書籍がありますが
まず始めの一冊として読んでみてはどうでしょうか。