意外とハイレベル
★★★★★
Webに公開されている文書の翻訳出版。http://www.gigamonkeys.com/book/
C->Perl->Ruby->Lispと進んで(?)きた者です。
CDデータベース作成の章(2章)を読んで、Rubyのピッケル本とよく似ているなと思いました(あちらはJukeboxを作りながらRubyの多彩な機能を説明しています)。
文の調子が割とくだけた感じで、結構な章を割いて文法もフォローしているので、私のようなLisp初心者にも楽しみながら読めました。日本語が若干読み取りづらいのは訳のせいでしょうか。
章が進むにつれどんどん難しくなります。おかげで、しばらくは飽きずに勉強できそうです。おすすめ!
LISPで普通のプログラミングをしてみたい人向け
★★★★★
この本は今までのLISPの本があまり解説してこなかった”実践的な”アプリケーションの作成について細かく書かれています。LISPでアプリケーションを作ってみようと思ってもいい本がなくて困っていた人には是非一読を薦めます。
【良い点】
・初めにCommon Lispの処理系の紹介や使い方の説明があり、他の本でありがちな「各自の環境でコンパイルしてください」ではないためプログラミングする前につまづいたりしない
・序盤にデータベースのプログラミングを入れることでLISPでのプログラミングを早いうちから体験でき、理論ばかりで飽きるといったことが起きにくい
【注意点】
・多少のプログラミング経験がないと厳しい
・前もってLISPや関数型言語のことを知っておかないと初めでつまづくかもしれない。
入門Common Lisp―関数型4つの特徴とλ(ラムダ)計算
などの入門書を軽く読んでおくと心強い
実作業でLispを使う
★★★☆☆
Lispの本って、やたらと理論的な方向に走っているものばかりで、
実作業のためには使えなかったのですが(もちろん、使える人もいるのでしょうけれども)
この本は、徹底的に実用に徹しています。まさしく「実践」のタイトルの通りです。
ただし、理解しにくいところはそれなりにあります。原著からの問題なのか、訳が悪いのか、はたまた、私の理解力不足なのかは分かりませんが・・・Lispは難しい・・・。
旧来のLispの本とは方向性が違うところは素晴らしいと思います。