インデックスも丁寧に作ってあるので、一度、通読。その後は、気になったときに、何度も参照する。通信業界関係者必携だと思う。
目まぐるしく変わっているようにも見える企業ネットワークの世界であるが、踏まえておくべき基本は、さほど変わるものではない。この本を読むとそんな気がしてくる。
著者は最近の企業ネットワークの動向にもタイムリーに継続的に意見を表明しており、本書と照らし合わせながら読んでみると、BUZZWORDSの向こうの本質を一層つかみやすいだろう。
著者の次作に、早くも期待をはせている。
いまどき企業内ネットワークを設計しようと思うと、電話音声をデータネットワーク上に載せることは避けて通れない。本書は、そんなネットワークに使われる方式の説明、設計論などが書かれた純粋実践的な技術書である。
IP電話の法人向けサービスは各キャリアまだ本格始動していないが、それが始まったら、今の個人向けサービスなど比較にならない大きさで一気にIP電話化が進む気がする。
既に1万円台でビジネス用途に使えるIP電話端末が売られている、というのも知らなかった。まさに今、法人向けIP電話ブレーク前夜という感じじゃなかろうか。
久しぶりにそんなワクワク感をもらった本である。