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鳥玄坊 根源の謎 (講談社文庫)

価格: ¥907
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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まさに奇書! ★★★★★
奇想のオンパレードです。
ウンチクも山ほどつまっていますが、それがどうでもよくなるほど素晴らしいのが作者の空想力です。
一見何の関連性もない事実が次々に繋がり、やがて全てが日本神話へと帰結していく。
次々に出てくる専門的な知識もどうやら本当のようです。そのうち一つか二つだけ使って一作仕上げれば何作も書けるだろうに、と余計な心配をしてしまいます。
人間ドラマによる感動をお望みの方にはお勧めいたしません。
奇想で感動したい方、迷わず手に取りましょう!
天下の奇書 ★★☆☆☆
<鳥玄坊>3部作の第1作ですが、第2作である『時間の裏側』の次に読んだほうがしっくり来ると思います。『時間の裏側』では最後まで謎の組織としてしか描かれない鳥玄坊の活動が描かれるからです。要するに古代日本史をテーマに、超人チームの知的活躍を描いた娯楽小説です(『007』や『スプリガン』とか『サンダーバード』、『Xメン』なんかのイメージに近いかもしれません)。

最後のほうまで読まないと分かりにくいのですが、本作はSF/伝奇小説です。“日本古代史が事実だったら”というifを元に世界(物語ではなくまさに世界そのもの)を構築したのが本作。

ウルトラモササウルスや始皇帝陵の地下遺跡、ピラミッドの内部、富士山麓の古代遺跡などは恐らく架空のもので、それらは全て先に挙げた日本古代史を補強するための創作でしょう。龍の存在ただ1つを創作した高橋克彦『竜の柩』とはそこが決定的に異なっています。

逆に言えば大嘘を成立させるために膨大な情報(虚実取り混ぜて)を詰め込んだ、ともいえるでしょう。

次から次へと出てくる資料や言説が史実か架空のものか、真実か世迷い言かを峻別するには日本史、哲学、科学知識など、相当の知的レベルが要求されるので、本書を娯楽小作品として楽しめなかったのは単に私がアホなだけなのかもしれませんが…。