Live: From Here to Eternity
価格: ¥3,235
『From Here to Eternity』は、かつてクラッシュがなぜ世界でもっとも偉大なロックン・ロール・バンドといわれたのか思い出させてくれる、驚くべきコレクションだ。ロンドンのミュージック・マシーンの簡素な舞台に立った頃から、ニューヨークのシェイ・スタジアムのような巨大ドームで演奏するようになるまでのバンドの姿を追った内容である。この過程で、荒っぽいパンクスだったクラッシュは、成熟した国際派ロック・スターへと着実な変化を遂げた。スリー・コードで突っ走るセルフ・タイトル・デビュー・アルバム(「What's My Name」)に始まり、ジャンルの壁を飛び越えたゴッタ煮感覚が魅力的な『London Calling』(「Armagideon Time」)へ、そして自信に満ち、過激派宣言とも取れる『Combat Rock』の白鳥の歌(「Should I Stay Or Should I Go」)へと、彼らの芸風は急速に発展していったのだ。ジョー・ストラマーが無遠慮に毒舌をふるい、ミック・ジョーンズがヒッピーたちの自己満足を自慢のギターで粉々に砕き、トッパー・ヒードが打ち出す見事なまでに強固なリズムとポール・シムノンの情熱が結びつくとき、スピーカーから赤裸々なエネルギーが噴出する。折り紙つきの素晴らしさだ。(Ian Fortnam, Amazon.co.uk)