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さらば、ホンダF1 〜最強軍団はなぜ自壊したのか?〜 (SHUEISHA PB SERIES)

価格: ¥1
カテゴリ: 単行本
ブランド: 集英社
Amazon.co.jpで確認
タイトルがタイトルだけに・・・ ★★★☆☆
外部の人間によって書かれた暴露本のような体裁だ。ホンダ内部の裏側やダメだった点などはよく分かったが、読み終えた後味は良くない。
本のタイトルがタイトルだけに「昔は好きだったけど今はもう好きじゃないよ、さようならホンダ。もう応援はしません」ということか。
サラリーマン ★★☆☆☆
第三期F1参戦を期に、モータースポーツ雑誌記者だった筆者が、フリー記者となり
ホンダF1を取材し、観て感じたことを本にした訳だが、思うに余りに強くて
圧倒的勝利を収めた第二期の印象が強いせいか、終始失望と非難の内容にはいささか
うんざりするものであった。

そもそも、ホンダがF1に参戦する理由は、ブランドイメージのUPやエンジニアの
モチベーション高揚が主目的で、ファンサービスへのプライオリティーは低い筈なんだけど
その部分だけをクローズアップし、最初から最後迄否定的見解が続いており、確かにホンダの
驕りや、中途半端な体制での参戦で、ホンダファンを大きく失望させた第三期F1参戦だったが
単なるジャーナリスト風情にそこまで言われる筋合いは無かろうとの思いを強く感た次第である。

折りしもリーマンショックの影響で日本メーカーのモータースポーツ撤退の余波は現在も
残っているし、企業活動としてのモータースポーツの有り方も変わって来ている。
「サラリーマンにF1はさせない」とした川本信彦前社長の言葉も有るが、最近のモーター
スポーツは、サラリーマンが勝てる組織、システム造りの構築が求められているのかもしれない。
この本は、第1期、第二期のホンダスピリットの欠如が敗因と結論付けたいとも取れるが
時代錯誤では無かろうか。
もう、あのホンダは帰ってこない! ★★★★★
80年代後半から90年代初頭にかけてF1界を席巻した、あの強いホンダは、もうどこにもいない。いろいろ問題が山積する中で始まった第3期。それでもファンは「あのホンダのことだから、そのうち勝ちまくるよ」と楽観視していた。変に中途半端なグローバル化を意識して、英国主導のチーム体制を敷いたことにより、日本側はカネは出すのに口は出せないバカなねじれ現象が起こった。04年の活躍で大いに期待された佐藤琢磨がシートを喪失したり、どんどん本来の姿から遠ざかっていくホンダF1の無残な姿が、本書では丁寧に描写されている。本書では「天国の本田宗一郎が泣いている」と書かれていたが、私はむしろ、この状態を激怒していると思う。今は会社が大きくなりすぎてなかなか自由な行動が取れないと思うが、志が高い栃木や和光の有志が、昔みたいに勝手にF1を造って再参戦してしまうくらいの本気のホンダを見てみたいが、もうそんなに骨のある人間がこの会社にはいないと思わせる内容で、納得とガッカリの内容でした。
今更、何も変わらない…。 ★★★☆☆
第三期F1参戦前夜、白いF1のスクープよりも内包していた既知の問題を記事にすべきであったと強く感じました。他のレビューでも散々書かれていますが、ジャーナリズムの責任の重さ(当時すでに日産を抜いて国内2位の地位を築いていた自動車メーカーを動かしてしまうほどのチカラを持っている)に言及していない点に違和感を覚えました。今更何を言っても(書いても)過去は取り戻せないのだし、何よりも当のホンダ自信があの体たらくな訳ですから。私たちが愛したホンダはもういない…その通りだと思います。
誰もが思い描いていた幻想と現実、そして失望が書かれている ★★★★★
第三期HONDAはフルワークス参戦断念、技術提携したBARは低迷を続けた。コンストラクターズ2位、2006年のバトン初優勝などはあったもののチャンピオンシップでは大きく溝を開けられる戦いが続いた。

多くの人が歯がゆさを感じながらも「それでもHONDAならばいつか」という思いが合ったと思う。
しかし、そんな思いも2008年のシーズンオフに打ち砕かれた。
紙媒体以外で、日本語以外のF1記事も読める中、HONDAが迷走している事は感じていたし、実際に遅かった。それでも、F1という夢を見させてくれたHONDAという会社に多くの人がある種の幻想を抱き、またそれがある種のタブーを作り正確な批判を行うことを躊躇わせていたようにも思う。

個人的には撤退発表を聞いたときに、失望や悲しみなどではなく、どうにもやりきれない怒りを感じた。
HONDA自身への怒り、幻想を抱き続けてきた自分への怒り。「レースはHONDAのDNA」では無かったのかと心底失望した。
きっと筆者も同じように複雑な怒りを胸にこの本を書いたのであろう。
知りつつも目を背けていた「HONDA」の現実を改めて思い起こさせられる1冊です。