Twentysomething
価格: ¥502
『トゥウェンティーサムシング』はすばらしいセカンドアルバムだ。ファーストアルバムの『ポイントレス・ノスタルジック』で有名になった後、ジェイミー・カラムは豪快にも、ヴァーヴと100万ポンドの契約をした。プレッシャーがあったにせよ、カラムは自分のファーストアルバムにはその片隣も伺わせない。『ポイントレス・ノスタルジック』は、自分の学生ローンを使って録音し、その後はオアシスやレイディオヘッズが録音したロンドンのメイフェアのスタジオで録音し直し、シンプリー・レッド、BBキング、マスターズ・アット・ワークスも手がけたレヴィーンがプロデュースした。有名な彼らのように、カルミはスタンダードナンバーとポピュラークラシックをカバーした。 「ウォッツ・ア・ディファレンス・ア・デイ・メイド」と、「シンギング・イン・ザ・レイン」と、「アイ・ゲッツ・ア・キック・アウト・オブ・ユー」などの曲目を、くせのある暖かい声で歌っている。このアルバムは他に、ジェフ・バックリーの「ラバー・ユー・シュド・ハブ・カム・オーバー」や、ジミ・ヘンドリックの「ウィンド・クライズ・メアリー」のような歌をもカバーしている。その他、ジェイミーが兄弟のベンと共作した「オール・ザット・シー」や、ヴァン・モリソン調の歌も収録されている。誰かに100万ポンドの価値があるかどうかはわからないが、この『トゥウェンティーサムシング』は確かに100万ポンドの音がするし、このアルバムを聴けばカラムが今一番のクルーナーだということは確信できるだろう。