ずっと大切に、、、
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この絵画作品集、ずっと大切にしたい。
なぜなら、本物だから。
本気の本物の人が描いた作品だから。
これからもたびたび作品集を開いて描写からうかぶ野十郎さんという光景と会話したいと思う。
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しかし多くの画家はなぜもっと存命中に光が当たらないのだろう。
もちろん野十郎さんなら、脚光という名のシラジラしい光から来る邪魔なものどもを疎ましく思ったかも知れないけど、、、。
人間が築いた理屈など吹き飛ぶのが素晴らしい作品の価値だと思う。
ただ言葉を失い、ただ見る、ということでもある。
う〜ん、しかし、ホントいい作品集だ。
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PS:
作品集だけではなく、野十郎さんの生きザマを紹介した本もある。
なんだか野十郎さんの「唯一わが道」という人生の選択は、単純大衆迎合な現在の我々に多くの方向性や人生の選択の可能性を教えてくれている。
勇気をもらった。
感謝である。
孤高の蝋燭画家、待望の画集化
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これは貴重な画集。興味があれば迷わず買いです。
私は展覧会図録(2005年発行 没後30年 高島野十郎展)を持っているのですが、過去に発行された展覧会図録は現在どれも入手困難になっています。
かく言うその図録も、3年の月日の間にかなり痛んでしまいました。
・・・・酷使し過ぎた・・・・(涙目)
そんな折だったこともあり、この画集の発売はとても朗報でした。
とにもかくにも、野十郎の絵を家で一人で鑑賞できる幸せ。これはいい。非常にいい。
野十郎の絵は、展覧会場のような場所で周囲に人の気配を感じながら観るよりも、やはり人気の無い場所で一人じっくり向き合いたいという人が、正直な話かなり多いのではないかと思います。
そして、夜な夜な一人画集を開いては、いつの日か自分も蝋燭の絵の1つを手に入れたい(絵につり合うだけの人間になりたい)という野心に静かに火を灯すのでしょう。
そういった意味で、高島野十郎ほど画集と相性のよい画家もなかなかいない気がします。
是非この機会をお見逃し無く・・・・
夜の暗闇と静けさの中、月明りや蝋燭一本の明かりの下、一人孤独に・・・
心のゆくまで高島野十郎の絵を御鑑賞ください。