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「水」戦争の世紀 (集英社新書)

価格: ¥821
カテゴリ: 新書
ブランド: 集英社
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大変な時代がこれから来る ★★★★☆
 人口爆発や環境汚染によって、人間が使用できる水が減少しているという『淡水資源危機』、その水に対して企業や政治の策略によって「水カルテル」が出来始めている(もう出来てる?)という『政治の策略』、そしてそれらに対してどうして行くべきかという『進むべき道』の三部構成。

 例示の為に現状の報告する箇所が多いため、少し読みにくかったです。しかし、内容については知っておいて損はない内容です。特に「世界水フォーラム」が、政治の策略によって利用され「水は『ニーズ』である(つまり商品化して構わない)」と宣言し権利については一切触れていないという記述は衝撃を受けました。

 第三部はもう一つピンとこなかったけど、第一部と第二部だけでも十分価値のある内容だと思います。
WWET 世界水輸出条約 ★★★★★
WWET 世界水輸出条約 を、本書で知りました。
地続きの国と、島国では、議論が異なることも分かりました。
見えないところで世界は動いている ★★★★★
かつて、宇宙に飛び立ったユーリイ・ガガーリンは「地球は青かった」と述べた。そう、地球は水に満ちているのだ。なのに、こんなタイトルの本が出版されている。どういうことか。人間は水に困ることなんて無いだろうと普通は考えるのでは無いか。しかし、昨今その神話は崩壊してきている。「水」をめぐる争いはゼロサムゲームだ。決して非ゼロサムゲームではない。
そもそも、利用可能な淡水は地球上の総水量の0.5%以下でしかなく、決して無尽蔵に利用できるものではない。石油が重宝されるように、水も限りある天然資源として認識しなければならないのだ。
世界各地で水道事業が多国籍企業の手に渡っている。新自由主義は水をも商品として扱うようになってしまったわけだ。国際機関が後押しする形で、水は確実に市場商品化への道を歩んでいる。水は人間の基本的ニーズなのか、それとも権利なのか。各国政府代表が選んだのは「ニーズとしての水」だった。彼等は営利目的の企業側の主張を尊重したのだ。利潤最大化を目指す彼らは、人々全員に水を配分することや、水を限りある資源として扱うことには見向きもしないだろう。
今、土・空気・水が悲鳴をあげている。人間は「三」面楚歌の状態に立たされている。地球と共に滅ぶのもいいだろう。人間がそれを望むのなら。しかし、人間だけが生き残ることはできない。滅びるときは一緒だ。これらの問題は他人事として、処理することもできる。それは人それぞれだろう。ただ本書を読めば考えは変わるのではないか。
本書の後半ではコモンズ(共有財産)としての水の復権を目指した、著者の意見が述べられている。著者は市民運動の推進、そして水道事業の民営化と戦うことを訴える。
水という身近なものだからこそ、本書が与えたインパクトは大きかった。環境問題に興味がある人でもない人でも、読んでおいて損は無いかなと思う。
水に関して世界で何が起きているのかを知る端緒に ★★★☆☆
この本の構成は、
前半で、世界でいかに水という資源に関して危機が起こっているか世界のいろいろな地域の事例を挙げている。無駄遣いしている国がある一方、危険な泥水を生活用水にしなければいけないほどの地域があり、水の商品化が進められているのだそうだ。
後半では、水というのは商品にして良いのか、基本的人権ではないのかという問いかけと問題提起をしている。
という感じです。

日本は幸い水が豊富な国ですから、私たちにはわからないほど水に関して危機感を持っている地域はあるかもしれません。私たちの水の供給源は主に台風によってもたらされる降水ですから、供給源が海です。一方、帯水層など地下水を供給源にしているところでは確かに水の量の限界があるかもしれません。
ただ、いささかこの筆者の書き方がヒステリックな印象を受けました。水の商品化に伴って、水の自然循環が変わるなど、環境に与える影響が大きいことから詰めるのはわかるのですが、水は基本的人権であるという観点から詰めるほうにウェイトをおいている印象があります。理念はわかるのですが、じゃあ、今のままでも良いのかという問いかけには答えていません。
本当に危機ならばもっと議論になっていると思いますが・・・
まあ、ぱらぱらっと水の偏在はこんなもんだよっていう程度で見るのがいいと思います。
作者の意見よりももっと現実的で有効な考えがあると思います。
私は水資源の偏在に対して何ができるのかあ。
ジャーナリストの告発本 ★★★☆☆
水問題はたしかに深刻だ。

ただ、もう少し論理的、科学的な考察で無いと意味を成さない。

これでは、ただのジャーナリストの告発本だ。