残念
★★★★☆
対談という形式は、読者に向けて開かれている分だけ
読み方により情報量が増えるもの。本書での内容もまた
同様であり、世界の水資源の問題から企業のもつ水処理
技術に至るまでの大小さまざまな話題が扱われる。
二人の対談者は学的分野と企業分野と国際機関の分野
との全てに通じている。これらをどう位置づけるかは
読者により様々であろうが、その可能性が高い本なのでは
ないか。
難を云うなら、そうして芽生えた読者の問題意識に
応えられるだけの出典や情報源を備えてあるともっと
よいものになっただろう。簡便に読めるメリットを
追求したことが良くわかる一方で、出来がよい分、
残念さを感じる。