学童の漢字自習を目的としたもので、それなりに評価できるが、漢字の筆順が標記されていると更に有効。
Univ.ofWisconsin出版(1975)の科学技術日本語入門(Daub、井上、Bird)の漢字一覧表は筆順が付記されているので好評。

漢字がいまいち覚えられない小学生２年生の息子に祖父が買い与えてくれました。
通常の漢和辞典のような部首別索引はもちろんのこと、音読み・訓読みで引くこともできます。

しかし、この本の特に良いところは、漢字が学年別にまとめられており、その中で、総画数による目次がついていることです。これによって、もし音読み・訓読み共にあやしい時でも(!)、学年と総画数をもとに、求める漢字にすぐにたどりつくことができます。息子にはこれが一番引き易いようで、ひとりで宿題等をしている時も、まめに漢字を引くようになりました。

紙面１ページが３段に分かれ、１段に１つの漢字と言うシンプルな構成で、字体も教科書体で見やすいです。その漢字を含む熟語もめいっぱい羅列されています。熟語の意味の説明はありませんが、それは国語辞典で引けばよいと思います。

海外で国際学校に通う子供を持っていますが、日本語の補習の際に、子供ができるだけ自力で漢字を調べられる辞書を探していました。
索引が音読み・訓読み両方から引けるので分かりやすく、漢字の成り立ちの説明も（くどすぎない）絵が付いていて、楽しみながら学んでいます。

例として載っている熟語の出し方がもう少し丁寧であったら、という希望は残りますが、全体としてはコンパクトで小学生に使いやすい辞書だと思います。