★ゴダール★カポーティ★ジャズ★国文の先生ら★からの影響
★★★★★
なにが村上春樹をつくっていったかがおぼろげにわかります。
実は長編小説は読んだことがありません(真相は読みつづけられなかった)。
短編は「レキシントンの幽霊」「ファミリーアフェア」をよみました。
また本書中の水色の頁部分の「飛行機」も読みました。村上氏の作品をけちょんけちょんにいうひともいるでしょう。でも読者がこれほどに多く、海外でも訳書がとぶように売れている現実。作家のひとつのあり方です。
holisticな春樹 村上が評価されてもいい。そういう意味から作品より
人物そのものに惹かれている私です。
「親友」安斉水丸の本名を小説によく使っているという話、佐々木マキのマンガを愛読していたため、「風の歌を聴け」の表紙依頼をしたという話、などなど。
本そのものを買って読書するのもいい。でも私はこの本を取り出しては読む、
それでその気になりたいです。
小説だけではおさまらない人へ
★★★★★
長編でいうと『ダンスダンスダンス』までの時代です。村上春樹をいろんな角度から批評してます。小説が好きな人には評論ものは向かないかもしれませんが、興味が少しでもある人は読んでみるのをオススメします。自分以外の人が自分の読んだ作品で、自分とまったく違う視点で呼んでいるのがよくわかります。古い本だし、古本屋etcで見つけたらラッキーかも。私は個人的に『この曲を聴くとすごく悲しくなる』柴田元幸によるインタビューが好きです。やはり村上春樹はすごい人なんだなあと素直に思います。
村上春樹好きな人なら
★★★★☆
そして、本をよみあさってる人なら、
あぁ!とか、うんうん!!といった実感や、
ん・・・?ここはどういうことだ?とかそれぞれ実感を
交えながら読んでいけるでしょう。
でも、村上作品を好まない人が読むのはすすめません・・・
苦手な人が苦手とする部分を掘り下げて行っている
感じですので・・・。