WHEN I FALL IN LOVE
価格: ¥2,038
【バルセロナの憂鬱・ブラッド・メルドー、実質的な出発点である1993年ライブ】
ブラッド・メルドーの演奏を2002年という、ある意味での彼らがエスタブリッシュメントとして活躍する時代から見れば、あまりにも若くみずみずしく新鮮で心が震えてしまう。。ジャズがジャズでい続けられる大きな理由こそ、ここに見るメルドーの若きクリエイティブな演奏だったろう。音楽を志し、次第に「立場」を得るにしたがって、冒険が出来なくなる時間の中で今に至るまでメルドーが志向してきたものは、新鮮で初めて聞ける音楽だった。ジャズがもっともジャズらしいのは、決して大きな劇場で開かれたコンサートでの演奏とは限らない。ジャズがそのとき作られると信じているジャズファンに贈る最高の瞬間がここにある。メルドーにとってジャズは「ライブ」でるという本来的な回答が見えてくる。そうした意味でも本盤は、メルドーの原点ともいえる「完成されたライブ」、「仮定こそがジャズである」という彼一流の哲学を具体化した貴重な作品といえるだろう。(jazzyellより)