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鍵孔のない扉―鬼貫警部事件簿 (光文社文庫)

価格: ¥1,565
カテゴリ: 文庫
ブランド: 光文社
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読者との知恵比べ ★★★★☆
鉄道を初めとするアリバイ・トリックの鬼が読者に知恵比べを挑む快作。家内が見ていた2時間ドラマをふと見てみたら、何と鮎川先生の本作品をベースにしたものだった。軽々しくTV化して欲しくない。

今回のテーマは題名にそのまま出ている。ある部屋が空けられていた。この部屋の鍵は2つある。1つはある場所で厳重に管理されている。もう1つは別の場所で殺された被害者の服の中にあり、湖に沈んでいた。さて、犯人はどうやって扉を開けたのか ? 他の小道具もあるのだが、テーマはこれに尽きる。勿論、合鍵を使った等という解決ではない。

これから読まれる方、作者そして鬼貫警部と知恵比べをして下さい。サスペンスと不可能犯罪性が融合した傑作。
懐かしさを覚えるミステリ ★★★★☆
アパートの一室で発見された刺殺死体。容疑者もすぐに見つかり、動機は女性関係のもつれと簡単な事件に見えたのだが、容疑者のアリバイを証明する人物が現れ、さらには犯人からの第二の殺人予告が届けられた・・・。
鬼貫警部のアリバイ崩しの秀作です。

が、書名でもわかるように、アリバイ崩しだけでなく密室での殺人や小物を使ったトリックも入っていて、とても賑やかで贅沢な作品です。
密室殺人の謎は、密室マニアが読んだら怒り出してしまいそうなものですが、著者あとがきや解説を読むと、それほど重きを置いていないようなので、これはこれで良しとしましょう。

日本の唱歌があちこちに散りばめられていて、何とはなし懐かしさを感じる作品に仕上がっています。