楽しくて深い世界に触れられます
★★★★★
家紋というと、留袖や羽織にかしこまって付いている堅苦しいもののイメージがありましたが、この本で、それがひっくり返りました。
一つの紋から驚くほど沢山の変化形が生まれており、日本人の、また、創り上げた職人さんたちの好奇心やセンスに、空恐ろしささえ感じました。
著者は作家であると同時に紋章上絵師で、自らの経験を元に家紋の世界を語っています。
しかし、その世界を閉じたものにしていなくて、最後には家紋の描き方まで教えてくれています!
また、たれぱんだのデザインから始まる話など、広く素直な視線でものを観ている姿勢がとても素敵だと思いました。