前巻でようやくアフガン入りして、米軍の攻撃を待ち続ける宮嶋氏。北部同盟と共に前線に張り付き、他の日本人記者達と共同生活をしながら取材を続ける。

　しかしながら、カードなど効かない異国の戦場では、ドルの切れ目が縁の切れ目、やむなく引き返すことに。引き返すのもこれまた軍のヘリにプレス用の空きが出るのをひたすら祈るしかない。ようやく脱出し、再突入しようかと誓う宮嶋氏に届けられた驚愕の事実とは、、、。

　紛争中の国についてここまで赤裸々に書き記す本はない。上から下まで腐りきっている世界を映し出す本はない。さらに、安全になってからちょこっとやって来て現地に迷惑をかける政治家はもっと許せなくなるなあ。

「空爆されたらサヨウナラ」に続く従軍物。いぜんのような、「イケ！イケ！」が少しおとなしくおもえるようだ。しかし、宮嶋氏の、冗談とも本気とも判断に苦しむ表現は健在です。

　毒遊記．「舞い降りた」に続き，情報は少ないが，話は面白い．一種の毒舌漫才．「ほんで，アフガンに入ったらやな，検問所あって，そこの機関銃に漢字の刻印入ってんねん．中国，北部同盟やタリバンに安物武器売りつけとるんやろなー」「ほー，さよか」「なんで，そないな国に日本はＤＯＡ与え続けるんやろか？　なんで土井たか子センセイは，『武器を売るなんてダメ！　そんな国を援助しちゃダメ！　ダメなものはダメ！』言わへんのやろ？　パチンコみたいに中国からＤＯＡピンハネしとるんやろか？」「んなわけないやろ」「女性の権利に熱心な土井たか子センセイは，アフガンの女子学校支援せなあかんがな」「せやな」「せやけど土井センセイがアフガンに来たら，アフガンでブルカは焼却，フリー・セックス，人工中絶奨励するかもしれへんな」「ええかげんにしなさい！」　読め．【関心率１５．００％：全ページ中，興味あるページがどれだけあるかの割合．当方基準】

ようやくカブールに到着した話。でも、上巻よりも撮影している話が多い（と思う）。でも、相も変わらず苦労したぞ！という話。私は素直に「うーん、大変だなぁ。」と思ったけど、「ダメじゃん！」とつっこみたくなる人も多分いると思う。もちろん、この地域、この時期だからこそ受ける苦労も多いけど、自分から招く苦労も多い様な気がするのは不肖らしい。そんな不肖がステキ。まだまだ頑張って、色々な所に行って、沢山の人の好奇心を満足させて欲しいです。