宮嶋ワールドを皆さんにもお薦めします
★★★★☆
以前情熱大陸で見たときから気になっていた人物の著書。
以下回想:阪神大震災の際の瓦礫の中にピアノがひっそりたたずむ
シュールな写真がなかなか良かった。
「戦争が無いとカメラマンの仕事が減るんだよね、戦争が無いのはいいことなんだけど」「今一番とりたい写真は、ビン・ラディンかな?でも殺されるんだったら撮りたくないな」きれい事を言わないところが好感を持てた。
ものすごくシュールな仕事をしているのに、本当?と疑うような
破綻した取材ストーリーが芸術的に仕上がるところが凄い。
宮嶋ワールドを皆さんにもお薦めします。
ただ、女性の敵だとコメントした友人がいますがそれには賛同
する部分が多いのも事実。。。
フリーカメラマンの悲劇と喜劇は紙一重
★★★★★
小菅拘置所の麻原、ハマコー、成田抗争の三里塚、どれもこれも取材はイノチガケである。
そのイノチガケの取材が勝谷氏と宮嶋氏の手にかかると、奮闘記として爆笑取材記になってしまう。
当初はカメラ一本だった宮嶋氏が、勝谷氏が適当に面白おかしく書く文章を自分のものにして、だんだんと成長(と言っては失礼だが)していく頃の話で、どれもこれも真っ当な人間から見れば信じられないような話ばかりである。
自分で取った写真入りなので、文章に一層のリアリティが感じられる。人の苦労を気楽に読めるとは良い時代になったものだ。宮嶋氏を応援するつもりで、世の中の矛盾を考えるつもりで、まあとにかく手に取ってみて下さい。
カメラ片手に八面六臂の不肖ワールド
★★★★★
なぜ私は「不肖・宮嶋」モノが好きなのだろうか?写真家のルポは他にもたくさんある。
それでも「不肖」じゃないとダメなのだ。結局それは笑えるからなのだ。笑いたくて
ツイ「不肖」を買ってしまうのだ。この点は構成の勝谷誠彦氏の並々ならぬ筆力による
部分が大きいだろう。宮嶋氏の無鉄砲な行動力と勝谷氏の構成が相まって、"不肖・
宮嶋"という愛すべきキャラクターが生き生きと輝けるのだろうと思う。
本書は宮嶋氏の「突撃取材・血風録」九件を描く。東京拘置所に拘留中の麻原彰晃を
超望遠レンズでの撮影に成功するまでの苦難、成田闘争の取材で三里塚での市街戦に
巻き込まれての地獄、新大久保の外国人売春婦を秘密撮影、湾岸戦争の際にわざわざ
ヨルダンまで赴くも結局何しに行ったんだか分からない顛末などなど、アホらしくも
羨ましい不肖ワールドが存分に楽しめる。特に韓国・光州での民主化暴動を取材中に、
焼肉屋で喰ったイカに当たり、ヒサンな事態になった下りは笑いが止まらなかった。
ジャーナリズムとはほど遠いがそれがイイ!
★★★★☆
ジャーナリズムを茶化しているようなところがあるが、命がけでそれを実行しているので批判するのは野暮である。空港建設の反対デモで活動家と警察隊が宮嶋の乗りつけたレンタカーを盾にして投石しあって車が無残に壊されているくだりは、本当に涙が出るくらい大笑いした。どうか彼にはどんな危ないところへ行っても無事であってほしい。
無茶苦茶だ!万丈だ!
★★★★★
生き方無茶苦茶だ。
プロカメラマンはこれぐらいのプロ意識&根性なければならないのか。
実際の撮影カットが入っており、そこに至るプロセスをぐいぐい
文章で惹きつける。
その1カットに至る、ものすごい執念やそのストーリーが面白い。
麻原を撮らえた1カットとそのプロセス。一読あれ。