文庫版の『不肖・宮嶋 撮ってくるぞと喧しく!』は、四六判の『不肖・宮嶋の天誅下るべし!──写真に嘘は写らんど!』を改題したものである。文庫化にあたって、文庫版まえがき、あるいは文庫版あとがきなどは付されていない。だから、題名、表紙、版型以外には何も変わっていないと言うことになる。逆に言えば、同じ内容の本でも、題名と表紙を変えてしまえば、外見的には別の本になる(見える)ということである。(文庫化にあたっての改題については、一応、とびらページの裏にその旨記してあることを明記しておく。)
ともあれ、だから注意しなければならない。『喧しく』をもっている人は『天誅』を、『天誅』をもっている人は『喧しく』を、買ってはいけないのである。
※内容に関しては他のレヴュアーに同意。