インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

子どもと性被害 (集英社新書)

価格: ¥756
カテゴリ: 新書
ブランド: 集英社
Amazon.co.jpで確認
子どもが子どもでいるために ★★★★★
子どもが性被害にあってしまう現実を、社会が受け入れたらどうなるだろう。
子どもは自分で身を守ることができない。大人にはできることが、子どもにはできない。
だから、大人が大人に対して求めるのと同じことを子どもに求めるということは、その子から「子どもである」という権利を奪ってしまうことではないだろうか。
そんな理屈を持ち出さなくても、大人が、誰もが、子どもを守ろう、守りたいと思える世であってほしいと思う。
子どもは、子どもでいる間はちゃんと子どもでいられるように。もしその権利が奪われてしまったら、取り戻せるように。
そんな願いを強く感じる本でした。
本書には異論もありますが ★★★★☆
本書の中で、1998年に行われた調査では、男子5000名・女子3000名に調査票を郵送したところ。女性1282名・男性299名より返答があり。
その結果、男子5.7・女子の15.6%が小学校卒業までに、何らかの性被害を受けているとの返答があった。これが驚くべき数字だと結論付けている。
ただ、この調査の場合は、調査票の配布した中で、男性は6%弱・女性は42%余りの返答に過ぎず。サンプリング方法に疑問があったと言うしかない。
加えて被害の多くが、卑猥な言葉をかけられたとか、尻や胸に触れられたなど軽微なものであり。性交を見せられたとか、性交を強要された、もしくはされそうになったとの重度のものは、被害者の中でも1%程度に過ぎず。
本書で指摘されるほど、極めて深刻であると言えるかどうか個人的には疑問が残る。

本書には出されていないが、2009年4月6日の読売新聞の紙面に掲載された記事によれば、内閣府が2008年の秋に行った調査よれば、「異性から無理やり性交された経験」を女性(1675人)に尋ねた質問では123人(7・3%)が「ある」と答え
被害に遭った時期を「小学生」とする割合は12・2%で、前回の8・8%より増加した。 「小学校入学前」と合わせると15・5%(前回14・1%)だった。
つまり1675人のサンプリングのうち、小学校前に被害にあった重度の性犯罪の被害者は1.1%程度の計算になる。

被害者の存在は被害者の存在として考えるべき問題ではあるが、アメリカやイギリス・韓国などの各国と比較した場合は半分にも満たない。
しかも韓国など性犯罪を受けた被害女性の98%以上が事件を隠蔽する事を選択すると考えられている。
日本の場合は上記の内閣府の調査によれば、6割から八割の人が他者に相談したり通報するなどの処理を行っているので、実数は各国よりさらに少ないと考えてよいだろう。
その意味で日本の性犯罪の割合は他の先進国やアジア諸国と比較して、かなり低いと考えてよく、本書で指摘されるほど深刻と捉えるのは違和感を感じざろう得ない。

しかし本書の目的が社会に対して、児童の性犯罪の問題を提起する事であることを考えれば、著書の主旨として止む得ないであろう。
本書では性被害の状況と被害者の告白、被害者へのケアや、今後の性犯罪根絶への提言などを行っている。
ただ、提言に関しても私としては異論がある。
残念ながら、このような性犯罪が根絶された事は歴史上、ただの一つもない。
それどころか、あまり厳しく対応を続けた時、水面下で事件が拡大する例も、性犯罪の場合はしばしば引き起こされる。
過剰過ぎる対応は、むしろ事態を悪化させるのではないかと懸念を抱かざろう得ない。
事実として、ポルノに対する規制が緩い、日本やロシアの方が、規制が厳しい、アメリカやカナダなどより、ずっと被害が多く
韓国でも近年、売春を法律で厳しく禁止してから、性犯罪が増大し、それも被害者の低年齢化もあり深刻な問題として指摘されている。

本書の主旨には賛同できるが、法規制を悪戯に強めるのは私には異論を述べさせてもらう
しかし近年、性犯罪に対して、社会の目が厳しくなった事で、性犯罪の常習者などの無期刑が増えている。以前に比べればかなり厳しくなった
こうした罰則の強化に関しては私も賛同できる事は述べさせてもらう。
性的虐待のみならず、聖香ちゃん事件のような児童虐待は許されるモノではなく、今後も社会の真摯な対応が必要でしょう
重い一冊です。 ★★★★★
重い一冊です。
しかし、読む価値があります。いえ。読むべき本かもしれません。
私はこの本を読み返す度、辛くなったり、気分が悪くなったりした事が何度もあります。けれど、日本に於いて、性被害がここまで放置されている現状に唖然とし、やはり気分が悪くなりました。
「『性犯罪』は『いたずら』ではない」この言葉が重い真実として残ります。
子どもを持つご両親、学校の先生方等、子どもに関わる方は一読をお勧めします。またかつて性被害にあったあなたへもお勧めします。年齢、男女を問わずに。重い現実が在り、そこから何とかしなくてはという気持ちになると思います。
良くできた本 ★★★★★
立場に関わらず、全ての人に向けて書かれているように感じました。