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医者が患者をだますとき 女性篇

価格: ¥235
カテゴリ: 単行本
ブランド: 草思社
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   病院はいつも混んでいて、医者は常に忙しそう。2、3質問して、処方箋を書いたら「お大事に」だ。不安を解消したいのに、ものを尋ねられるような雰囲気ではない。それでもあなたは、医者を絶対だと思っていないだろうか。

   アメリカで「民衆のための医師」と親しまれ、辛口の現代医学批判を続けた著者(すでに故人)は、「ほとんどの人は医者を信頼し、崇拝に近い態度をとる。現代医学は人びとのそういった心情からその権力の大部分を得ている」と断言する。

 「自覚症状がなくても治療を受けてください」「とりあえず検査しましょう」「きちんと薬を飲んでもらわないと困ります」「手術をしないと大変なことになります」などはよく聞く言葉だが、これらが本当に患者のためを思ってのことでない場合も多いらしい。定期健康診断は患者の“青田買い”。検査のずさんさ、不正確さは最近では知られるようになったが、不要な検査そのものが患者の身体に害を及ぼすことも多く、また検査漬けは医者を思考停止状態にする。

   過剰な投薬。医者は製薬会社の言いなり、といったら言いすぎか。そして外科医の信条は、「疑わしきは摘出せよ」なのだ。特に女性は気をつけて。妊婦本位でない出産、安易な子宮摘出、乳房の切除。圧倒的多数である男性医師は、これらの処置が女性にどんな影響を与えるかがわかっていない。医者は彼らの都合を押しつけている。知識を仕入れ、納得できる医療を受けるための戦略を立てよう。(家永光恵)

余分な医療は病気をつくり死期を早める ★★★★★
 1980年、81年にアメリカの小児科医によって原書が出版され、2001年にこの日本語版が出版されている。
前作「医者が患者をだますとき 」より深く米国の現代医療の問題が追及されているが、アメリカ式の医療に数年遅れて洗脳されている今日の日本の医療問題にそっくりあてはまっている本である。
「医療の進歩」という幻想のもとに、自称最先端医療は新たな病名や正常値を作り出し、症状のない健常者に「異常」というレッテルをはって患者に仕立て、治療によって新たな病気をつくり、寿命を短くしていることがある。
 特にかよわい女性は美容整形や乳腺、婦人科手術において、密室ではずかしめを受けながらも余分な手術や投薬によってホルモンバランスを崩し、不妊や癌、精神障害、医原死に追い込まれてしまうことがある。
 幻想的な医療進歩や権威的な医学倫理教育がこのまま変わらなければ、日本でも検査機器や道具・薬がなければ思考停止に陥って診断や治療ができないような知恵や直観力のない無力な医師が増えていくだろう。
 現代の医療洗脳が解けていくと、人間と向き合わないで虚勢を張って言いくるめて金儲けをする医師のもとからはどんどん患者が去っていくことだろう。あなたが「先生が勧められる手術や検査、投薬を受けないとしたら、他にどのような方法がありますか。」と質問したとき、即答できずに怒って説教をたれる医師がいたら、すぐその病院を去りましょう。