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完訳 ファーブル昆虫記 第1巻 下

価格: ¥3,024
カテゴリ: 単行本
ブランド: 集英社
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とても解りやすい。 ★★★★★
「ファーブル昆虫記」の名前は、非常に広く知られており、だれしも、国語の教科書などで、一部を読んだことはあると思います。
第一巻上・下を読み終えたばかりですが、生物学には素人な私も、文章内で述べられている生き物たちについて、よくわかりました。これは翻訳の奥本さんによるご尽力の賜物と思います。

「名前は知っているけれど、実際の内容は知らない」物の一つではないかと思います。
もちろん、最新の生物学からみたら、その後新たに分かったこと、間違い、など含まれるのでしょうが、訳注で詳しく解説されています。
実験昆虫行動学、一行メモ要約、ファーブル紀行 ★★★★★
この分冊では、南仏の高峰ヴァントゥー山への登山から始まって、ジガバチ類、ハナダカバチ、ヌリハナバチなどの狩、巣作りや帰巣といった行動が扱われる。観察、実験を行い考察を加える。例えば、石の上に造られたハチの巣を石ごと移動して、ハチがどう行動するかを詳しく調べる。実験結果の考察をして、時にダーウィンの進化論にも挑戦する。ファーブルの行う実験は、今風にいえば実験昆虫行動学とでもいえようか?

この訳本の特徴のひとつとして、各章の冒頭部分にその章の要約、それも一行メモを連ねた形式の要約が付けられている。これを利用させてもらい、自分の興味あることを割り込ませたり、違った切り口の表現に置き換えたりすれば自分流の要約になる。これは、あとから見返すにも、内容の理解にも、いろいろと便利である。

巻頭のカラー写真は、現代的視点による昆虫生態や昆虫記の舞台の現代の風景を見せてくれる。これは本書の理解を深めるだけでなく、巻をすすめるごとに、巻頭などのいろんな地図とあいまってちょっとしたファーブル紀行になりそうだ。第1巻上下だけでも私は、これら写真を本文と合わせ眺めながら、数年前にその地を訪ね昆虫記に書かれた場所や虫たちを追った記憶をたどり、そうか、あれはそんな場所だったのか、などと反省したりしている。
並みの昆虫図鑑の解説を、はるかに凌駕した一冊 ★★★★★
何が凄いと言って、訳注の質と量に圧倒されてしまいます。
例えば、上のスカラベに対する訳注は、二頁以上に亘って正確且つ細緻に説明されていて、私の知る限り最高の解説となっています。
しかもそれらの解説は、昆虫だけに止まらず、他の動物や植物・当時の風俗etc・・・に及んでいるので、ファーブル昆虫記の時代のフランスを、全て理解できてしまうのでは?と思えるほどです。
これ程の訳をされたのですから、発行まで時間がかかったはずですね。
この素晴らしい完訳をされた奥本先生に、最大限の敬意と賛辞をお送りせずには居れません。
欲を言えば、11巻も是非訳して頂きたいと思います・・・が、無理でしょうねぇ。