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DNA

価格: ¥9,064
カテゴリ: 単行本
ブランド: 講談社
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科学におけるモラル ★★★★★
言わずと知れた著者の語ったゲノムプロジェクトの舞台裏を語ったもの。
生命科学に携る者としてこの本を読んで考えさせられました。
確かに企業にとって利益を追い求めることは至上命題ですが・・・
自然に存在するものに対して(特に遺伝子等)特許を認めるか否かは様々な意見があり様々な場で語られていますが、多少慎重になったほうが良いのではないでしょうか。
現在は第一線の科学者でさえもそのものがどのよう経緯で成り立っているかをあまり理解しないまま研究が行われていることも珍しくありませんが、少なくとも生命科学に携る研究者であれば一読するべき本ではないでしょうか。
・・・・・・・・衝撃。 ★★★★★
 レポートをやるときに読みました。
この本を手に取ったのはジャケ買い??(学校の図書館で借りました)ってのもあります。amazonのイメージ画像と違って、私が読んだのはDNAらせんの立体イメージが鮮やかにオレンジ色で表紙になっていて、「かっけーー☆」と思いました。レポートは大成功でした。難しい専門書のように思えますが、すごーーーーーくわかりやすいです。ハリー・ポッターみたいにどんどん読めちゃいます☆☆今までこの本を読んでいなかった私がアホに思えたくらいです。人生観も変わりました。ほんとに、私はこの本に出会えてよかった・・・・☆
将来、子どもに読ませてあげたいです。
遺伝学は何処へ行くか ★★★★☆
DNAの螺旋構造を発見し、それ以降最近のゲノム計画に到るまで、まさに遺伝学とともに歩いてきた男・ワトソンが、メンデルの遺伝学の法則・優生学から、螺旋構造の発見、そしてその後のバイテク、遺伝子組み換え食品、幹根細胞医療といった最新の遺伝技術までを概説するのが本書である。語り口は柔らかく、どんどんと読み進めることができるであろう。ワトソンというと、別著「二重螺旋」でロザリンド・フランクリンを不当に攻撃したという話が有名であるが、本作にもところどころに眉をひそめたくなるような文章が無きにしも非ずであった。しかし本作において最も注目すべきは、ワトソンがDNAにかける熱意が怖いほどに伝わってくるCodaの章であろう。この10頁強の終章を読むだけでも、ワトソンという遺伝学の巨人の哲学の一端が分かって面白いものである、賛否はともかく。
最高の研究者による、素晴らしい、生命の解説書! ★★★★★
優れた研究者と、優れた語り手とは、必ずしも一致するわけではないのだが、この書物は、両者が見事に一致している。著者は、DNA二重らせん構造の発見でノーベル賞を受賞した、あのワトソン博士であり、その碩学が、遺伝学・バイオテクノロジーの、極めて優れた概説書を世に贈ってくれたのである。実際に読んでいただければお分かりになるが、叙述といい、デザインといい、とても翻訳書とは思えないほど、丁寧な仕上がりとなっている。そして、圧巻は、遺伝学が、かつての「優生学」や「キリスト教原理主義者」らによって濫用される危険性があるにもかかわらず、なおかつ、人間の未来を信じて止まない志であった。
才能と資金が凝集した50年 ★★★★★
 圧巻でした。1953年の二重螺旋の発見から現在に至るまでのDNAというフロンティアに集まった数多くの天才、ビジネス化へのうねりが生々しく伝わってきます。そして、DNAにまつわるさまざまな報道の意味合いが少しは理解できるようになりました。

 80年頃に、大学で「もう生物学で研究可能なことはあるのだろうか」等と考えていた自分の浅はかさを悔やみながら一気に読み進みました。
 「不可侵の大御所」としてではなく、常に意見をもち行動に移してきた著者をの50年を追体験できるのは素晴らしいことです。

 しかし、解明されればされるほど、その先の道が遠ざかる気もしますね。それでも研究者を駆り立てるものは何でしょうか。