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タイムマシンをつくろう!

価格: ¥1,404
カテゴリ: 単行本
ブランド: 草思社
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   多くの科学者やSFファンが夢見た「タイムマシン」について、その実現の可能性と具体的な作り方を検討した1冊だ。著者のポール・デイヴィスは著名な宇宙物理学者で、これまでに20冊以上の科学書を執筆している。

   本書の前半で著者は、アインシュタインの特殊相対性理論や一般相対性理論、カール・シュヴァルツシルトのブラックホールに対する見解、ホーキングの理論など、物理学の巨人たちのさまざまな理論を検証しながら「タイムトラベル」に関する自らの見解と課題となる点を述べている。決して易しくはないが、読者の知的好奇心を大いに刺激してくれる論考である。

   第3章から展開される具体的なタイムマシンの作り方は、さらに興味深い。ここでは、タイムトラベルを実現させる際のさまざまな問題点や矛盾点を鋭くえぐり出しており、具体的にどんな装置が必要なのか、起こりうる問題は何なのかを明らかにしてくれる。

   最終的に読者は、タイムトラベルの難しさを改めて実感し、がっかりするかもしれない。だが、古今東西の巨人たちが取り組んできた時間と空間の謎に迫ることができるだけでも、本書を読む価値は十分にある。(土井英司)

本格的なタイムマシンの作り方 ★★★★★
本書では,理論物理学者が最先端の現代物理学を駆使し「タイムマシン」の作り方を真剣に検討しています.

「第1章 未来への行き方」と「第2章 過去への行き方」で現代物理学(アインシュタインやホーキングの理論)について簡単に解説し,タイムマシンに纏わるパラドックスについて解明します.「第3章 タイムマシンの作り方」で実際にタイムマシンの作り方を検討するのですが……理解できませんでした(^^;

個人的に,「第4章 タイムマシンに関するQ&A」の「未来からの訪問者が見あたらないのはなぜ?」に対する回答が最も興味深かったです.

ちなみに,「じゃあ作ってみてよ」と言ってみたいですが,実際にモノを作るのは理論物理学者ではなく実験物理学者なんでしょうね(^^;
タイムマシンは、可能? ★★★★★
「時間の日常的な概念が欠陥をはらんでいることを暴露した功績は、アインシュタインと相対性理論にある...(中略)...こうしてタイムトラベルへの道が敷かれたのである」。

どうしたらタイムマシンが出来るかについて、ちょっぴりユーモアを交えながら大真面目で考えた本である。そして、この著者だけでなく、実はそれなりに多くの科学者達が、この問題について真剣に考えていることも分かる。

タイムマシンが出来るかどうかについての著者の結論は明快だ。「できるとも」。ただし、この著者の推論によると、少なくとも以下のステップが必要だという。
Step1. 衝突器で10兆度の高温を作る
Step2. 圧縮器で高温の塊を圧縮する
Step3. 膨張器で負のエネルギーを注入する
Step4. 差分器で時間差を作る
.....というわけで、かなり控えめに言っても、どうやら実現するのは簡単ではなさそうだ。

本書は、タイムトラベルが可能なら、どうしてキリストの最後のような有名な歴史的場面に未来からの見物客が殺到して黒山の人だかりにならないのかも説明している。時間の反転についても考察している。そして、本書を最後まで読む人は、この一見笑ってしまうような命題について追求することが、物理学の発展と宇宙の謎を解明することと大きな関係があることに気づくだろう。

「宇宙は考える以上に奇妙であるばかりでなく、考えられる以上に奇妙なのだ」。
タイムマシンはあったほうがいいのかな? ★★★★☆
タイムマシン……。いろいろなお話・映画などでもおなじみですが、人間がなしえていない代表的なものだと思います。

まずは、アインシュタイン博士の相対性理論、ワームホールでタイムマシン可能……と、いろいろな実際のタイムマシンの可能性を真剣に書いている本です。
人間が、光速に到達・超越できる日は来るのでしょうか?
来たら来たで、怖い気もします。
わたしが読んだ物理学書では、これが初めてですが、おもしろい本です。
ほんとに ★★★☆☆
作れるらしいんです、あれ。
1.まず、衝突器で10兆度の高温を作り、2.圧縮器で高温の塊を圧縮して、3.膨張器で負のエネルギーを注入し、4.差分器(入り口と出口をくっつける装置)で時間差を作る、そうです。仕上げは塩コショウとバルサミコ酢を少々。

作りたいとも思わないし、使いたいとも思わないし、むしろない方がいいと思うけど、こういうこと考える人はいた方がいいな。この本でちょっとトラベルできる。
松本匡もたぶんビックリ。 ★★★★★
 いまの物理学の知識をつなぎ合わせれば、時間旅行は理論的にはどうにかなるみたいだ。アマチュアのタイムマシン愛好家には至れり尽くせりの一冊。

 どちらかといったら、未来へ行くほうが簡単のよう。「移動速度が上がると時の流れが遅くなる」という特殊相対性理論をそのまま当てはめればよい。仮に光の速さとひけをとらないくらいの速い乗り物に乗っていれば、自分の身は1年しか経ってないのに、世界は2年が経っていた、なんてことも不可能じゃない。

 一方の、過去へ行くほう。これはとても難しい。かの「ひも理論」を使うなど、いくつかアイディアがあるようだが、この本で語られているのは「ワームホール」を利用したものだ。
 ワームホールとは、ブラックホールの特異点をつなぎ合わせたようなもの。そこをむりやり通って、地球の近所から宇宙の別の場所へ光より速くたどりつき、またすぐに地球に戻ってくれば(今度はワームホールを通らないで)、過去の地球に行くことができる(らしい)。
 親切にも、この本にはワームホールをつくるにはどうしたらよいかまで書かれている。①衝突器で10兆度の高温を作る。②圧縮機で高温の固まりを圧縮する。③膨張器で負のエネルギーを注入する。④差分器で時間差を作る。よし、これで完了! ……!? 詳しくは本に譲ります。

 タイムマシンにまつわるパラドックスや懐疑論へのフォローもされている。例えば「いまの世の中に未来からの使者の痕跡がないのは、未来永劫タイムマシンなんてできないという証しではないか」という話はよく聞かれるが、ご安心。「タイムマシンが過去に戻れるのは、タイムマシンが完成された時以降の過去に限る」という理由で一蹴されるから。恐竜時代とか地球誕生のころとかに戻る路を断たれるのは残念だけど。