子供ができたときに読み返したい本
★★★★☆
『哲学というのは、一般に思われているような小難しい理屈などではなく、「自分の頭で、どのように考えるか」という技術なのだ。』
『これから起こることを知るためにはいま何が変わりつつあるのかを知らなければならない。そして、それを理解するために、過去に何があったのかを学ぶ必要がある。』
著者のジム・ロジャーズは世界的に有名なアメリカ人投資家である。また、世界中をバイクや車で旅をしている冒険家でもある。
そんな彼が、娘に贈る言葉をまとめたのがこの本の内容である。具体的には、「歴史を勉強しなさい」や「自分の頭で考えなさい」など、誰が読んでもわかりやすい文章で12章分書かれてある。
僕は、世界経済がどちらの方向にいくのか知りたいときは、彼の発言を注意深く聞くようにしている。彼は、近年の商品市場の高騰や、中国企業株価の上昇、アメリカ企業株価の暴落をことごとく的中させているからだ。
ジム・ロジャーズがどのような考え方をしているのかを知りたいならば、この著書は必読書だと思う。この著書に書かれていることを忠実に実践すれば、必然的に彼のような人間になれるだろう。
ジム・ロジャースの脳みそはもうダメでしょう
★☆☆☆☆
いまや何を予測をしても外しまくってるし、中国政府に取り入ったり、投資商品を売ったり、講演をやってカネを稼いでいるだけのジム・ロジャースの言葉を聞いても
金持ちにはなれないと思う。まだ、ジョージ・ソロスのほうがまだエッジがあることを言っているので説得力がある。
人生と投資で
★★★★★
国際投資家のジム・ロジャーズ氏が人生の宝である愛娘に語りかける口調で、投資観・人生観をまとめた一冊。自分で考えることや常識に対して疑問を持つなど、自分はエンジニアですが投資に限らず”哲学”を持つことが仕事や投資で富として帰ってくると語っています。
この本は文字数が少ないがジム氏の著書を読んだことがあれば、伝えたいことが十分理解できるのではと思います。人生の方が投資よりも先に書かれていて啓蒙書として読みやすいです。投資方法に過度に期待すると肩透かしと感じるかも。
人が弱気の時に強気に、強気の時に弱気であれ
★★★★★
オリジナルはMONEY Japan誌2005年7月号から約1年連載、2007年4月27日邦訳リリース。1942年生まれのジム・ロジャーズが、2003年5月30日に誕生した愛娘ルールーのために書き下ろした愛情溢れた一冊である。ルールーとは中国語で『幸せ』を意味するように名付けたようで、解説で『楽楽』のことだろうと説明が加えられている。
題名はウンチク本のようで陳腐な印象だろうが、それはジム・ロジャーズという人を知らない人が描く『絵』だろう。世界を二度の冒険旅行に出かけたこの稀代の投資家の一言一言は愛娘ルールーでなくても(彼女はまだ9才だからまだちょっと無理だろうが・・・)実に響く。視点・着眼点・発想・行動力・・・・五感全てを駆使するジム・ロジャーズの12の言葉とコメントにホントに感心した。これを年少時から実践したら確かに人生は変わるだろう。
中国大好きなジム・ロジャーズであるからして中国語こそ学べ、というのはともかく最も感心したのは人が弱気の時に強気に、強気の時に弱気であれ、という考え方だった。彼は常に弱気を探している。運用を試みてみる者なら誰しも感じる感覚だ。そして徹底して研究し、自分が出した結論を信じるという姿勢。学ぶべき点が数え切れないくらい見つかる一冊だ。
まっとうなメッセージを自信を持って娘に正面から伝える大事さを痛感した。
★★★★☆
冒険投資家が、幼い自分の娘に語るように書き下ろした本。
本当に自分の娘がかわいいんだろう。それがまずはほほえましい。
筆者は哲学的な考えを、とても尊重している。
子どもに対しては、多くの意見に流されないこと、自分の目で見て、体験し、考えることを繰り返し訴えている。
非常にまっとうなメッセージで、自分もこうしたまっとうなメッセージを自分の子どもに正面から伝えられるようにならないといけないと、父親として、社会人としての自分を見直す良い機会になった。