「事業計画書は、事業を行うにあたって不足するものを補充するためのもの」
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「事業計画書は、事業を行うにあたって不足するものを補充するためのもの」
というのが著者の基本スタンスである。この視点にハッとさせられた。
手持ちの資源(だけ)で何ができるという視点で計画を立てていることに気が
ついたからだ。
本書では、
1.事業について自分自身が何をどのように考えているかを整理し、事業化の
ためのダンドリを考える、
2.仕事として成り立つのかどうかを考え、事業を立ち上げるためのふんぎりを
つける
3.それを事業計画書に落とし込み、実現に向けて効果的に活動していくと
いう段階を踏んで、どのように事業計画書をつくればいいのか
を解説しています。
平易に書かれているが、非常に具体的で「自分の現状」をベースとして事業
計画を考えるきっかけを与えてくれる。組織に属している人でも、自分の
チームの年間計画を立てる際に十分に参考になる内容だと思う。
また、経営戦略やマーケティングの代表的なテキストに接する前に、あるいは
接した後に本書をあわせて読んでみるといろいろなことを感じることができる
のではないかと思う。
ハウツー本のようにも見えるが、本書はその根っこにある基本的な考え方が
書き込まれている。だからわかりやすいし、使えるのだと思った。