それにしても、日本語の題名は商魂がみえて品がない。かえって逆効果だと思うのだけど。本自体はキャリアに関するアイデアにあふれロングセラーの価値があります。
ハーバード流と書かれているだけあって、欧米のアッパークラスの人々の輝かしい転職遍歴が39人紹介されてます。投資銀行から会社設立、大学教授(文系)から証券アナリスト、経営コンサルから(希望していた)ヴァージンに入社etc..
この本では「明確にゴールを決めてからそれに向かって一直線に進む」という方法よりも、「試しながら学ぶ」「小さな勝利を積み重ねる」ことを推奨しています。すぐに転職することがなくても、「もっと自分にあった仕事をしたい」という志を持ちつつ日ごろから努力していれば、チャンスがやってきたときにそれをつかめる!ということだと思います。
本のスタイルとしては、2,3人の活動例を紹介したあと、作者によるその活動の評論が書かれています。評論は基本的に同じことの繰り返しなので、39人分の活動例をたくさん読んで、自分を勇気付けるのがこの本のよい使い方ではないでしょうか。
それにしてもアメリカ人の自分のキャリアに対する貪欲な姿勢には驚かされます。。。