お薦めする対象者は
１．統計解析は勉強したが、まだ不安が残る人
２．統計解析用語が出てくる英文を読まなければならない人
３．堅苦しい教科書が嫌いな人
です。１～３全てに当てはまる私は、迷わず買いました。

筆者の両名は統計解析関連書籍を他にも書いていますが、平易な日本語で数学嫌いな人にもわかりやすく説明してくれています。きっと統計解析が好きになるでしょう。
文系研究者にお勧めとありますが、統計解析を知らないまま使っている生物系研究者にも是非持ってほしい一冊です。

この本は、理系で統計を使う人よりも文系で統計を使う人、使わざるを得ない人に役に立つだろう。厳密な定義よりも図による直感的な説明を優先し、正確さをある程度犠牲にしておおざっぱな理解を促進させるような説明をしているからだ。具体的には、心理や社会学、経営学の人などの学生やビジネスマンが読者となるであろう。学生に有益なのは、各項目について英文の名称が書かれている点である。そのため、たとえば、心理系の大学院受験生は、英語のタームとともに、その概略的な意味を学習できるという意味で、有用である。ちなみにこの本の項目すべてについて簡単に説明できれば、大学院入試の統計分野はほぼ大丈夫だろう。この種の本は、あくまでツールであり、とりあえず使用するための本である。細かなところで文句を言いたい点もあるが、それは野暮なことである。この本の性質を認識し、理解した上で使用するならば「結構便利な良い本」と言えるだろう。