江戸の裁判、罪、罰、遠島者の暮らし、所払いの監視、手鎖とは、閉門とは、蟄居とは、斬罪とは
とそういった裁判系に特化した学術書っぽいものかと思っていたが、期待はずれであった。
こう言うのがネット購入の難点である。
実際は江戸エピソード面白話だったが、しっかりした考証の時代小説を読んでいる人なら、既知のことばかりあろう。

その上、たとえば無礼討ちについては
「武士は庶民から屈辱的な扱いを受けたとき、その場で斬り殺さなければならない」旨の記述があるが
これだけでは、あっちこっちで町人百姓が斬り殺されていたのでは、との誤解を受けかねない。
無礼討ちには武士も大変貧長だった旨も記さねば、それこそ片手落ちだろう。

ところで私は、ちょんまげという世界に類を見ない髪型の期限が知りたいのだが、
どなたが参考文献を教えてください。