魅力的な地
★★★★★
京都の八瀬、大原、鞍馬等の洛北を中心とした京都発見シリーズの第6巻である。京都の中心からは外れた地であるがゆえに、古い歴史がそのまま残っているような気がする。それだけに魅力的な地である。
文献だけではなく、実際にその地を訪れて調査しているのがこの著者の凄いところである。いくつかの写真に著者が写っているが、何事も体験しなければ気がすまない著者の満足げな姿が微笑ましい。
この第3巻には、今までに無かった西川照子氏の「写真によるフィールド・メモ」というのがあるが、各章に対応しているので、参照しながら本文を読むといいと思う。